キスフレ 2

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秀「 今日は月が綺麗だな〜 」



『 そうだね……満月。 』



秀「 なぁ、覚えてる？
昔俺ら、1回家抜け出して
月見に行ったこと。 」



『 あぁ、そんなこともあったね。 』



秀「 懐かしいな〜今となっては
良い思い出やわ。 」



『 ……だね。 』




昔から私は泣き虫で。



そんな私を秀ちゃんは
守ってくれてたんだな……



昔から……昔から。




〜 〜 〜 〜






家に着くと、隆弘くんからのLINEが。






隆弘俺、ちゃんと話したい。 チャンスをくれないか?





もう遅いよ……



隆弘くん、好きな人いるんじゃなかったの？



その人と幸せになってほしい……



心の奥底では隆弘くんへの気持ちが
捨てきれずにいるのに。



そんなこと言われたら諦められなくなるよ。



私は秀ちゃんと付き合ってるんだから、
諦めなきゃいけないのに。



好きな人の幸せを願わなきゃいけないんだ。



それが、私の幸せだから。



自分なりの幸せを見つけるんだ。

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