キスフレ 2

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隆弘side






次の日、俺は想いを伝えるべく
お昼休み総務部へと向かった。



運良くAは宇野と
お昼へ行こうとしているところだった。







隆「 A！ 」



『 ………実彩子、行こう。 』



隆「 ちゃんと話を聞いてほしい。 」



『 もう隆弘くんの話なんか聞きたくない！
申し訳ないけど、もう来ないで。 』



隆「 Aっ！ 」







足早に2人は去ってしまった。



完全に嫌われたのか、俺……



その場にうずくまるしかできなかった。



すると、頭上から声が聞こえた。







直「 君も恋してるのかな？ 」



隆「 浦田部長……ご無沙汰しております。 」



直「 うちの湯里と宇野はモテるからね。
まあ営業部の君たちも
そうみたいだけど。 」



隆「 俺、嫌われちゃったみたいで…… 」



直「 そんなことはないよ。 」



隆「 え……？ 」



直「 湯里はそんな奴じゃない。
人のこと簡単に嫌う子じゃないよ。 」



隆「 でも俺は、嫌われて同然のことを
したんです…… 」



直「 いつも湯里は、その人の
ありのままを見てる気がするけどね。 」



隆「 ありのまま…… 」



直「 怖いけどね、ありのままを
さらけ出すのも大事だと思うよ。
じゃ、頑張って。 」




浦田部長はそう言って肩にポンと
手を置いた。

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