キスフレ 2

すれ違い ページ23

隆弘side








真「 あ〜実彩子ちゃんと喧嘩した！ 」



光「 え？珍しいね。 」



真「 ちょっとしたことで揉めてもうて、
すれ違いが増えて…… 」



光「 おいおい、別れるなんてことないよな？ 」



真「 それはない！ちゃんと男として
謝るつもりや！ 」



光「 真司郎は俺らの希望なんだからさ！
唯一の彼女持ちじゃん！ 」








すれ違い……か。



俺とAもそんな感じなのかな。



いや、違うか。



一方的に俺が悪いよな……



ちゃんと言わなきゃいけないのに。



今、君のことが好きだと。



好きなんだと。



Aの反応が怖くて言えない。



なんて臆病なんだ。



もう会ってもらえないのかな……



もう、目も合わせてもらえないのかな？



そんなの嫌だよ……






真「 俺な、思うねん。ちゃんと日頃から
思ってること伝えないとあかんなって。
感謝の気持ちとか好きって気持ちとか。 」



光「 結局伝えるのが大事だよな。 」





伝えるのが大事……



そうだよな。



俺も……伝えたい。



本当は……心の底から叫びたいくらい
アイツのことが好きだ。



それを伝えないと、わからない。



キスだけじゃ、伝えられない思いがある。

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