キスフレ 2

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『 ふぅ…… 』





トイレでメイク直しをしていた時。



やっぱり彼を意識してしまう。



前に良いって言ってくれた
良い匂いのリップなんかつけちゃって。



私、全然隆弘くんのこと
忘れられてないじゃん……



ダメだ、私。



私は秀ちゃんと付き合ってるんだから。



ティッシュでリップを拭き取り、
席に戻るためトイレを出た。







隆「 A。 」



『 た、隆弘くん…… 』






トイレを出ると、通路にもたれかかり
腕を組む隆弘くんが。






『 どうしたの？隆弘くんもお手洗い？ 』



隆「 違う。話があるんだ。 」



『 私は無いよ…… 』



隆「 俺はある。少し外に出ないか。 」



『 もう、戻ろう……っん！ 』






急に腕を引っ張られてキスをされた。






『 ダメ！私、秀ちゃんと
付き合ってるから…… 』



隆「 付き合ってたら、ダメなの？ 」



『 ダメ……だよ。 』



隆「 俺には揺らぎが見えるけど？ 」







そう言うと、顎をまた掴まれて
深い口付けを落とされた。








『 んっ………ちょっと…… 』



隆「 その顔、そそられる。 」



『 隆弘くん、ひどいよ…… 』



隆「 あぁ。俺はひどい人間だ。 」



『 もう私、帰る！ 』



隆「 おいっ！待てよ！ 」



『 都合のいい時だけキスしないで！ 』




私は足早にお店を去った。

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