キスフレ 2

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ピンポーン……



『 来てくれたんだ…… 』



隆「 それはもちろん。 」



『 入って…… 』



隆「 う、うん…… 」







隆弘くんとリビングのソファーに
座った。




『 あのね……キスフレのこと、
秀ちゃんにバレたの。 』



隆「 えっ、末吉に？ 」



『 うん、こないだ2人でホテルに
入るところ見られてたみたいで。 』



隆「 そっか…… 」



『 今は周りには言ってないみたいだけど…
今後どうなるかわからない。 』



隆「 ごめん……考えが甘かった。」



『 隆弘くんが謝ることじゃないよ…… 』



隆「 それでも…… 」



『 ねぇ、隆弘くんはどうしたい？ 』



隆「 えっ？ 」



『 キスフレ、続ける？続けない？ 』




隆「 それは前も言った通り、お互いに
キスがしたいんだから続けたら
いいんじゃない？ 」




『 隆弘くんは誰でもいいんじゃない？ 』



隆「 えっ……？ 」







思わず出てしまった言葉。



実彩子が言った、
" 今のままでAは幸せなの？ " という
言葉が脳裏をよぎる。







『 本当は誰でもいいんじゃない？ 』



隆「 バカ、それは前も言っただろ、
お前にしかキスはしないって。 」



『 私とのキスの何がいいの？ 』



隆「 それはっ…… 」





『 ……もう、キスフレやめよう。 』







そう冷たく言い放つしかできなかった。



これ以上私の気持ちが大きく
ならないように……



隆弘くんへの気持ちは奥の奥に
しまっておこう。

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