その２ ページ3
やがて菫から飴玉をもらい、気を取り直して授業の続きに戻る五条。
五条「それでは、まずあちらの缶ジュースをご覧ください！」
そう言われると、机にはなんの変哲もない2つの缶ジュースが置いてある。
だが、虎杖達がその缶ジュース達を見ていた瞬間――。
ﾊﾟｶｧﾝｯ！
ﾍﾞｷﾍﾞｷｯ！！
「！」
虎杖「おおっ！？」
――一つの缶ジュースは何かが当たった様に凹み、もう一つの缶ジュースは見えない力で捻られていた。
五条「こっちが呪力で、あっちが術式。」
「はぁ…」
虎杖「なるほどわからん」
菫が真面目に缶を持って調べる中、さっぱり理解できなかった虎杖は顔の影を濃くさせる。
五条「じゃあ呪力を電気、術式を家電に例えようか！」
――要約すると、呪力は電気の様な『そこにあるだけ』の物質。対照的に術式は呪力を流して使う技、つまり家電製品の様な存在だ。
ちなみにさっきの缶の内の一つは呪力で凹ませ、もう一つは術式に呪力を通して缶を捻じらせたものである。
そう説明されると虎杖はピンときたのか、頭に電球を浮かべる。
虎杖「つまり、俺達はこれからチョベリグな術式を身につけると！！」
五条「…いや、悠仁達は呪術使えないよ」
――そんな五条の思いがけない言葉に、虎杖は固まる。
五条「まあ菫の場合神門を憑依させて術式を放つ事なら可能だけど、単体だけじゃ無理。
前に平助くんが説明してた簡単な式神とか結界術は別として、基本的に術式は生まれながら身体に刻まれてるものだ。」
だから呪術師の実力の8割がほぼ才能って感じなんだよね〜、と五条が言うと、虎杖は脱力したかのようにペラペラと紙のように地面に落ちる。
「…ペーパーユウジRPG？」
五条「随分懐かしい名作持ってきたね…大丈夫？」
虎杖「いや…俺もサンダーとかファイヤーとかパワーボムとかできると思ってたから…」
五条「パワーボムはできるでしょ」
大仁田か、とツッコむ五条。
その３→←第十二話『修行編で精神崩壊する主人公とか絶対いない説』
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勇者の人(プロフ) - Parkerさん» 本当ですか！？そう言って頂いてとっても嬉しいです、ありがとうございます！私は作者として皆様に笑顔を届ける事くらいしかできないので、これからも頑張ります！ (2021年3月14日 4時) (
レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
Parker(プロフ) - このシリーズどれも本当に面白いです。初めて夢小説でこんなに笑いました！これからも楽しみに待ってます！ (2021年3月14日 1時) (レス) id: 84757d66c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2021年3月6日 7時
