家に、北山ってやつが住み着きました。2

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藤ヶ谷side





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渉に教えて貰った住所を携帯に打って、向かってる途中、暗闇の中蹲ってる北山を見つけた





やっぱり、好きだって思った



ずっと会いたかったって





だから、北山からその言葉を聞いた時は本当に驚いて、死ぬほど嬉しかった






自惚れてもいいよね




北山からのチュッと触れるだけの可愛いキスに頭の中でGOと合図が鳴った







『……んっ……ぁ』






絡ませて、絡みつかせて



離したくない






『……っん、ふじがやぁ///』






北山の甘い声が久しぶりに耳に触れ、興奮した






｢……っ｣





『……藤ヶ谷？』







あぁ、ずっと……こうしたかった




『……泣かないで』







北山が、抱きしめてくれた




夢じゃないんだね






『好きだよ、藤ヶ谷……大好きだよ』






あの日々はもう戻ってこない



あの時の北山も、もうどこにもいない






でも、もうなんでもいい




俺、今


目の前にいる北山のことが、こんなにも大好きなんだ






｢俺も好きだよ｣




『……藤ヶ谷』






『幸せすぎて壊れそうっ/////』






｢……ふはっ｣







そうだった、北山っていつもこうだった







｢壊れちゃいなよ｣





耳元で囁けば、顔を真っ赤にさせる





｢もう離れないでよ｣




『離れるかっばーか！////』







もう一度、北山にキスをしようとした時



遠くで北山を呼ぶ声が聞こえた







『……あ』




｢また、後でだな｣




『……う、うん/////』






北山の頭をポンポンとしてから、声がした方に手を振った






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