家に、北山ってやつが住み着きました。2

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北山side





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玉｢はぁぁぁぁー……っ｣






退院祝いをしてくれると言うのでたまの部屋にきた


宮田は多分コンビニ行った







玉｢宮田め！〇〇〇〇ぞ！！〇〇〇〇〇！！！！｣




『まぁまぁ……落ち着けって』




玉｢……ごめんみつ｣







俺に向かって謝っては、後先のこと考えないで、浅はかだったと、ぽつりと口にした






『知られちゃったのは、しょうがないでしょ』






正直、藤ヶ谷に


たまとキスをした事が知られてしまったのが分かった時は、まぁショックだったけど





玉｢だからがや……来なくなったのかな｣





俺、あのキスから伝わってきたたまの優しい愛を、なかったことにしたくないみたい





『そうかな』




玉｢……宮田だって来なくなったし｣




『宮田は、』






直接……、見てるし






玉｢……あー、もう宮田まだ？？？｣






なかなか帰ってこない宮田に苛立っているたまは、いいこと思いついた！と、携帯を弄り始めた





『ん？』




玉｢ほら、横尾さん料理上手でしょー、作ってもらおうと思って、で、ついでにがやも誘ってって｣




『……来るかな』






不安気に聞けば、たまは｢来るでしょ｣って即答してくれる






玉｢よし、送信｣






たまは携帯をテーブルにおいて、俺の方を向いては、俺の名前を呼んだ






玉｢心移りする気はない？｣




たま……




玉｢…俺ならもっと、みつを幸せに出来るって…どうしても考えちゃう｣







こんなにも俺に真っ直ぐに思いを伝えてくれて、思ってくれて、本当にたまには感謝してもしきれないくらい




凄く、嬉しい






『ごめん……』





でもやっぱり、





『俺、藤ヶ谷じゃなきゃ……駄目みたい』




玉｢……なんてね、もーそんな顔すんなよー笑｣







冗談冗談って笑って俺に背を向けるたまの背中が震えていて、もう一度その背中にごめんと告げた






玉｢来るといいね、がや｣




『…うん』







たまを好きになれたなら、きっと俺は幸せなんだろうな……





けど、今だってそう



どうしてたって、藤ヶ谷のことばかり考えてしまう






会いたいな……声が、聞きたいなって







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