家に、北山ってやつが住み着きました。2

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玉森side





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｢ねぇ、何してんの｣




横｢何って……なんで俺に聞くの？｣




｢がやが電話にも出ないし、メールだって忙しいって帰ってくるだけだから｣






1週間立てば、がやはまた見舞いに訪れると思ってた




必ず来ると、信じてたのに







もう2週間経っても、全然来やしないから腹が立つ







『きっと、忙しいんだよ』




｢でもさ……｣




『それより、俺もうリハビリ大丈夫だって』




｢じゃあもう、｣




『そう、もうすぐ退院だって』




｢そっか。良かった…、頑張ったねみつ｣






頭を撫でれば、みつは擽ったそうに笑う




可愛くて、愛おしくて、いつもこの手を離したくなくなってしまう







病院から出て、お店の準備をする前に



がやにメールを送った






｢もうすぐ退院するから、その前に会いに来てあげてよ｣






その夜、｢忙しくて行けそうにない｣と短い返信が帰ってきた






｢少しでも時間が出来たら来てよ｣返事を送れば、がやから、｢ごめん｣と帰ってきた






……それは、どういう意味



忙しいから？



会いに来れないから？


なに、それとももう、みつのことはどうでもいい？






｢……、なんだよそれ｣





むかつく、むかつくむかつくむかつく、、





俺がどんな思いでみつを諦めたと思ってる







もう……8年だよ


8年間ずっと…俺はみつだけを思ってきた





相手ががやだったから、この思いを諦められたのに




それなのに……なに？






｢笑っちゃう……｣




｢悔しい……｣







どうして、みつを泣かせるんだよ



不安にさせんだよ……






ふざけんな……




俺ならみつを不安になんかさせないし！



俺ならもっと、みつを幸せに出来るのに…！






｢出来るのに……！…俺じゃだめなんだよっ｣







お願いだから、会いに来てあげてよ……



みつ、ずっと待ってるんだよ






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