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横尾side
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ピンポーンとインターフォンを鳴らせば、すぐに聞こえてきた声
ガチャリと玄関の扉が開いて、招かれる
「なんで急に帰ったんだよ」
藤「あー、まぁ色々あって?」
何かあったのかと思って、こっちは心配したって言うのに、ヘラヘラ笑いやがって
「大丈夫なんだよな?」
藤「うん、大丈夫」
「そう」
藤「あ、渉明日も休み?」
「え?あ、まぁ。」
藤「どうせ予定ないでしょ。だから買い物でも行こうよ」
悪かったですね、どうせ予定もなくて
「…って…みっちゃんのお見舞いは?」
藤「あぁ……」
1回ははぐらかそうとしたけど、もう一度、ちゃんと聞き返せば、太輔は観念したように話してくれた
藤「たまの気持ちを考えたらさ、俺が自分勝手に出来ないでしょ」
「はぁ……」
藤「なに?」
「優しすぎるだろ、お前」
藤「そう?」
なんて、気にする素振りなく呑気に紅茶を飲み出した
「1週間?その間に2人に進展があったらとか、考えないの?」
たった1週間?そんな訳ない
ましてやお互い気持ちがあるんだとしたら
「手遅れになったら、どうするわけ?」
太輔は、飲んでいた紅茶を置いて、
俺を少し潤んだ瞳で見つめた
藤「俺だって嫌だ」
その瞳は、必死に溢れるものを堪えているみたい
藤「北山とたまを見ていると、苦しい……幸せそうに笑う2人を見ていると、俺が邪魔をしてるんじゃないかって……2人にとって、俺はいない方がいいんじゃないかって思ったりする」
なんとなく分かってはいたけど、言葉で初めて聞くと
無性にやるせない気持ちでいっぱいになる
藤「そう思うのに、全然諦められないくらい、北山のことが……大好きだから」
太輔の瞳からとうとう涙が零れ落ちた
藤「…それだけなのにね」
太輔も、玉森さんも人を好きなだけで
何も悪くなんかないのに、どうしてこんなに苦しまないといけないんだろう
2人とも、ただ純粋にみっちゃんが好きなだけなのに
もし、みっちゃんがどっちかを選んだとしたら
その時、2人はどうするんだろう
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ももみつ(プロフ) - ゆななんさん» ゆななんさんお久しぶりです!またコメントありがとうございます(*´ω`*)嬉しいお言葉感謝感激です、、頑張ります! (2020年2月4日 9時) (レス) id: 4799dfe531 (このIDを非表示/違反報告)
ゆななん - ももみつさんお久しぶりです!完結おめでとうございます!最終的に二人とも幸せになってよかったです!これからも応援しています!頑張って下さい!o(*≧∇≦)ノ (2020年2月2日 18時) (レス) id: 3ef649cf91 (このIDを非表示/違反報告)
ももみつ(プロフ) - かのんさん» かのんさんコメントありがとうございます!基本思いついたらばぁーっと描いてますので、その内ぽんっと更新するかもしれませんね^-^気長にお待ちいただけたらと思います。応援...嬉しいです、とても励みになります、頑張りますね! (2020年2月1日 21時) (レス) id: 4799dfe531 (このIDを非表示/違反報告)
ももみつ(プロフ) - みちこさん» みちこさんまたコメントありがとうございます!玉ちゃん、幸せにしてあげたくなりますね(/. .\)また、落ち着いたら描き始めますので、良かったら遊びに来てください^-^ (2020年2月1日 21時) (レス) id: 4799dfe531 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 完結おめでとうございます!!これからも応援しておりますので、おまけ話よろしくお願いいたします^_^玉ちゃんも渉や宮っちなどと幸せになって欲しいです!それでみっくんが少し寂しくなってしまう話など期待しております笑 (2020年2月1日 20時) (レス) id: d16eaf7b83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももみつ | 作成日時:2020年1月8日 1時