家に、北山ってやつが住み着きました。2

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玉森side





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｢どう、具合は｣




『んー、まぁまぁ』






ようやく酸素マスクが外されたみつは



少しずつ話すようになって、順調に回復して来てる






『なんだよー笑』





みつの手を握ると、照れくさいのか笑ってる






｢……｣




『ごめんな、たま』






見上げれば、みつは笑ってる




もう俺……何もいらない







みつがいてくれるなら、それだけでいい








｢みつ…好き｣





『俺も、好きだよ』







初めて、言ってくれたね





『泣くなって笑』







そりゃ、泣くでしょ？




ようやく、思いが通じ合ったんだから







｢みつのことは、俺が守るから｣




『ふふ、よろしくお願いします笑』







そっと顔を近づければ、みつは目を閉じて待ってくれてる




初めて見るみつの表情に心臓がドキドキと騒がしい







ずっと、堪えてきた思いを



もう、真っ直ぐに届けることが出来る幸せに





笑みが零れた







『んは笑』




｢あー、はは笑｣




『……たく』







みつとした初めてのキスは




痺れを切らしたみつからの優しいキスだった







『また、泣いてる』




｢泣いてない｣




『玉森さーん笑』




｢……うるさい｣







叶うはずがないって思ってきたんだ




涙くらい、出させてよ







｢ふぅ……はい、泣きやみました｣




『やっぱ泣いてたじゃん笑』




｢ふふ、みつ！笑｣







からかうみつの目を真っ直ぐに見つめる



もう、逸らさせないよ






｢幸せにする｣




『……うん//』






みつの返事を聞いて、俺はもう一度



確かめるように、キスをした







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