家に、北山ってやつが住み着きました。

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北山side





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『た、ま……宮田……』




藤ヶ谷が、俺の病室のドアを開けて、俺の姿を見て……倒れた





『……』




そこにいるのは、明らかに自分なのに


全然実感がないんだ……





俺……死ぬの？このまま…





『やだ……やだよ……』




玉｢みつは死なない！｣




『……たま』






絶対に、そう言って俺の病室のドアをじっと見つめてる





『……強がって』






宮｢そうだよねっ｣




『馬鹿、宮田……気づけよ』






こんなに無理に力んでるたま……初めて見たよ







横｢宮田さん！｣





横尾さん……？



ねぇ、早く…藤ヶ谷のとこに行ってあげてよ…





藤ヶ谷、今きっと横尾さんが必要なはずだから






俺の声は届くはずもなく



たまと横尾さんが話をしているのをただ黙って見てるしかできない







玉｢…もう、１ヶ月になるかな｣







１ヶ月だって？



そんなに…俺ずっと心配かけて……






それなのに、俺は……自分のことしか考えてなくて、たまがどんな気持ちでいたのかなんて…全然知らないで……っ






『ごめんたま…っ』





たまはいつだって、俺の傍にいてくれたのに



俺が辛い時、いつもたまが背中を摩ってくれて


だからたまが辛い時、俺がたまの傍にいてあげるんだって、そう誓ったはずだった






玉｢……もう限界｣




『た、ま……』






この手はもう…誰にも届かない







俺……







『死にたく、ねぇよ……』






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