家に、北山ってやつが住み着きました。

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北山side






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元気にしてるかな



本当は、少し入りたかった






でも、俺の姿を見たら



あいつはなんて言うんだろうって






……あいつは知ってるんだろうな、俺がどうなったのか、


…知りたいようで、知りたくない






藤｢北山？｣




『ふふ、何にしよーかな〜』







久しぶりの焼き鳥だったのに




色んなこと考えすぎて、結局全然味わえなかった







藤｢北山｣




『んー？』




藤｢キスしたい｣




『はっ/////』






藤ヶ谷は、んっと目を閉じている



それってさ、






『……っ///』




藤｢して？｣







…ん、なの……ずるい/////





ここ、外なのに


もうすぐ家に着くって言うのに






藤｢早くー｣




『わかっ、たよ/////』






藤ヶ谷にキスして、



そしたら、俺はまた

幸せだって、思うんだろうな





『……っ』





ねぇ……あと少し、あと少しでいいから





藤｢北山……？｣




『……っ、ごめんっ』






こんな姿を見られたくなくて



透けていく自分の体に怖くなって


車が来てることにも気づかないで、俺は道路に飛び出した





｢北山！｣





藤ヶ谷の声が聞こえて、振り向いた時




藤ヶ谷から伸びてきた手は、俺をするりとすり抜けていった






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