家に、北山ってやつが住み着きました。

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藤ヶ谷side





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｢えと……た、ただいま？｣





って言った方がいいの？あれ、いらなかった？



なんて考えていたら、リビングの方から





『おかえりー』って声がした





なんか、




横｢新婚か｣




｢ちげーわ！｣




『誰かいるのー？』






リビングのドアがガチャっと開いて



どこから見つけ出したのか、俺のエプロンをつけた北山の登場






横｢太輔、太輔、かわいい｣




｢…はっ？｣




横｢えと、北山くんだっけ？俺太輔の友人の横尾渉、よろしくね｣




『うん、北山宏光です。横尾さん、よろしくね』






渉、ちょっとまて、かわいいって



かわいいって……






｢あれ｣





リビングに入ると、ソファに畳まれた洋服達






｢洗濯してくれたの？｣




『あぁ、勝手に使って悪いな』




｢いや、ありがとう｣




『居候させて貰ってるし……少しはって、』







部屋も、掃除をしてくれたのか、いつもより綺麗に見える







『でも、ごめん……俺、料理だけはどうしても』




横｢あら｣




キッチンのゴミ箱に落とされた無数の卵に、野菜






『ごめん……』






そう言って謝る北山の指、絆創膏がいくつも貼ってあった






｢ふふ、笑｣







真っ直ぐっていうか、真面目っていうか






｢安心しろ、そんな時の為の、横尾渉くんだ｣




横｢まかしぇな｣




｢はははっ笑｣




『え、横尾さん料理出来んの！』




｢横尾さん、料理めっちゃ上手いんだよ｣




『へぇ〜、俺に教えてよ』




横｢お、いいよ〜｣








渉が料理をしているのを北山が横で見て、時々、それどうやるの？って聞いていたり





なんか、嫁姑みたいだな



って、何を考えてんだ俺は






姑は分かるが、嫁って……






｢……｣




『ん？藤ヶ谷何？』




｢え？あ、なんでもない//｣






俺ってば、北山を見すぎ//




あぁ〜落ち着け、とりあえず本でも読も







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