家に、北山ってやつが住み着きました。

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藤ヶ谷side





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｢……ん、｣




『おはよ』




｢北山……おはよ｣






北山は、ふふふと笑ってる






｢ん？｣




『ぴょんってしてる〜笑』







どうやら俺の寝癖が可笑しくて笑ってるらしい



はねた髪を指で触っては喜んでる北山






｢北山さん〜｣




『んふふ笑』






悪戯な顔をしては、リビングに逃げていく北山を追って、美味しそうな朝ごはんを見つける





『じゃーんっ卵スープ』





この間横尾さんに教えてもらったのっ、どう？どう？ってまだ食べてもないのに





｢ふふ、いただきます｣




｢ん、美味しい〜｣




『良かった//』






なんて、自分から聞いてきたくせに照れるの？







｢どうしよう北山｣




『ん？』




｢俺……すっごい好きかも｣






北山が、ずっとここにいてくれればいいのに







『藤ヶ谷……俺もすっごい好きだよ』





けど、俺に好きと言う北山は




凄く悲しそうで、


これが永遠じゃないことが痛いくらいに伝わってくる






『いってらっしゃい』




｢行ってきます｣






家を出て、北山の姿が見えなくなると



急に怖くなった





このまま、北山が消えてしまうんじゃないかって







｢……北山っ｣




『藤ヶ谷、忘れ物？』




｢今日、和食がいいな｣




『ふふ、じゃあ…頑張って作るよ！』




｢うん、後もう1つ｣




『ん？』




｢こっち来て｣






首を傾げながら、俺の元へきた北山の唇に自分の唇を重ねた






｢いってくるね｣




『……い、いって……らっしゃぃ/////』




｢ふふ、今日は早く帰るから｣






だから、北山……その時はまた



おかえりって言ってよ







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