家に、北山ってやつが住み着きました。

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藤ヶ谷side





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｢はぁ〜……｣






どうしたものか…勢いで居候を許してしまった……







横｢なぁに、幸せのため息？｣




｢渉……俺が幸せそうに見えるか？｣




横｢お持ち帰りしちゃった子と上手くいったんじゃないの？｣




｢ばっ、馬鹿！声でけーよ、つーかちげーし、お持ち帰りとかじゃねーよ……向こうからっていうか、｣




横｢逆ナン！？｣




｢渉くん！｣




横｢ごめんごめんつい笑｣




｢…どうしよ、あいつ家に居候することになっちまって｣




横｢ど、ど、同棲……なんてハレンチな……｣




｢違うし、男だし｣




横｢え……太輔って……え？｣




｢だぁ！もう！俺は真剣に悩んでんの！｣




横｢ごめん笑で、その居候くん？は、どんな感じなの｣







北山？北山は……




｢……かわいい｣




横｢太輔やっぱお前……｣




｢はっ！？違う！か、かわいい服！服を着てた！｣







ばりばりのスーツだけど





ってか、かわいいってなんだよ



男だぞ？有り得ないだろ……






横｢でも、なんか楽しそうじゃん｣




｢はぁー？どこが｣




横｢いいんじゃない、ずっといる訳でもないんだし、シェアハウス？的な｣







楽しめばいいんじゃないって



なんとも能天気な渉






横｢でも、ちょっと心配｣




｢心配？｣




横｢もし、悪い人だったらって｣







そんなこと……ないと思うけど、




でも、ちゃんと心配をしてるって素直に伝えてくれるところ、やっぱ渉らしくて好きだなって思うし



俺を大切にしてくれてるのが伝わるから



少し照れくさいけど、俺も素直に嬉しいと思う






横｢てことで、俺今日太輔ん家行く｣




｢ん？｣




横｢その、居候くんにも会ってみたいし〜、太輔とも家飲みしたいしっ｣




｢はは、はいはい笑｣







ただ単純に家飲みしたかっただけなのかもしれない




けど、それもまた渉らしい







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