sweet beautiful love

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それから俺は悟った。









　
俺も母と同じようにこの世を去るときが迫っているのだ、と。







それからは、お見舞いに来てくれる学校の友達たちにも


後で悲しい思いをさせたくなかったから


冷たく当たるようになった。



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だんだんみんなは俺から離れていった。



これでいいんだ、これでお互い

最期に辛くならなくて、悲しまなくて済む。



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…でも一人だけ、毎日懲りずに病室来るやつがいた。






それが慎だった。








何度突き放しても


冷たい言葉を放っても



.









慎はずっと俺のそばにいた。









ある日慎に問いかけた。


何でこんな最低な奴のために、

毎日毎日来てくれるのか、と。







慎 「壱馬さんは最低なんかじゃないです。
僕らがあとで悲しまなくていいように、わざと突き放していたんですよね。


…でも、そっちの方が壱馬さんは辛いんじゃないですか。

一人で苦しんでるんじゃないですか。」









.








このときも慎は俺の心を見透かして


俺を暗闇から救ってくれた。









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慎はこれからもずっと俺のそばにいるといってくれた。



それから俺は慎にだけ、もう一度


心を開いてみた。

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