sweet beautiful love

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ＮＯ side




壱馬「…………ごめんね。




こんな気持ちになるなら出会わなきゃ良かった。


俺がどっちを選んでも、Aちゃんは傷つくんだ。



こんなのって………



それに本当は俺だって･･･。」









Aが出ていってから壱馬は1人で呟いていた。

その時。







慎「壱馬さん。」









壱馬「…まこ、と？」








慎「壱馬さん、Aさんのこと好きなんですよね。」









壱馬「え。






………………好きじゃない。」









慎「自分の気持ちに正直になってください。


僕は今まで勘違いしてました。壱馬さんのためって言って、Aさんと壱馬さんを引き離そうとしました。


……………でも、壱馬さんは完全にAさんのこと、好きになってました。





僕思ったんです。


本当は壱馬さんだって恋をしたいんじゃないかって。



でもAさんの気持ちを考えたら、どうしても無理だったんですよね。


僕もお互いのためだと思ってました。



でも、壱馬さんはもう楽になっていいんです。

苦しまなくていいんです。


壱馬さんが心から笑顔になって、気持ちも楽になった方がお互いのためだと思いませんか？

Aさんと壱馬さんのためだと思いませんか？




…………お願いします。僕も、壱馬さんに心から笑って欲しいです。

もう苦しんで欲しくないです。」









黙って聞いていた壱馬の目から、1粒の涙がこぼれた。







壱馬「俺だって、本当は他の人みたいに普通に恋人を作って、手を繋いだり、デートしたり。
ずっと憧れだったよ。


････でも、無理なんだよ。

そんな当たり前のことが、俺にはできない。

この小さな空間から、抜け出すことが出来なんだよ。」







壱馬が一言一言発する度、一粒一粒と涙が溢れてくる。

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