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少しだけ熱の引いた頬を、耳を、撫で続ける。
君は気持ちよさそうにしながら、ジッとしていた。
「でも、君が僕の傍にいてくれるのなら」
「君がここで、僕をずっと想ってくれるというのなら、僕は何でも出来る。何でもする」
「君が願うのなら、僕はこの手を汚してもいい」
「人でなくなっても、君が喜び僕の傍にいてくれるのなら、それは本望だ」
「“僕”と言う個性を嫌うことがあれば、“僕”を殺して、君好みの個性を持った人間にだってなる」
「永遠に僕を想い続けると誓ってくれるのなら、命を放り投げることだって躊躇わないよ」
ひとしきり喋り終わると、君が表情を悲しそうに変え、それは嫌だなとぽつり呟いた。
そのあと、今のままが一番好きだと俺の頭を撫でる。
悲しそうに歪む目と優しくも苦しげな声と言葉に、思わず頬がゆるんだ。
「ふふふっ、その言葉、嬉しい」
「僕も、出来るなら今のままの僕を君に愛してほしいからね」
「……でも、我儘を言ってしまえば好きじゃ足りない」
「…………君は、僕を愛してくれてる?」
君は頷く。
言葉こそなかったものの、真っ直ぐな眼差しは嘘に思えなかった。
「……あーあ…」
「神様と言う存在が本当にいるのなら、僕と君をここに閉じ込めてくれればいいのに」
「この部屋を、僕と君の檻にしてくれればいいのに」
「そうすれば、片時も離れずにいられるでしょ?」
「君が僕から離れてしまう心配も、なくなるんだ」
彼女の顔を少しだけ離し、起き上がる。
そして向き合うと、彼女の手を握り引き寄せ、強く抱きしめた。
(こうしていれば、離れている間、ほんの少しでも楽になるかな)
(それとも、この体温がまた僕の中に記録され、今まで以上に求めて求めて離れていることが苦になるのかな)
「好きだよ、Aちゃん。大好き、愛してる」
「…僕って、いつもこんなことばかり言ってるね」
「でも、これしか浮かばないんだ」
「君を見ると、君のことが好き、可愛い、大好き、愛おしいって気持ちが溢れてきて…もうそれでいっぱいなんだ」
「ずっとこうしてくっついていたいよ」
「ぎゅうって、手を握って、抱きしめて、」
「……ふふ、幸せだなぁ…」
「Aちゃん、僕から絶対に離れないでね」
「……ずっと、僕のものでいてね」
「僕を、ずっと君のものでいさせてね」
「…離れるなんて、許さないから」
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林檎麻(プロフ) - お久しぶりです...!!リクエスト受け取ってくれてありがとうございます..!!とっても満足しました!! (2017年11月7日 23時) (
レス) id: 5f64ee0b75 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - ミユティさん» こちらこそありがとうございました！これからも彼に振り回されてやってください(笑 (2017年11月6日 22時) (レス) id: ccdc96260d (このIDを非表示/違反報告)
ミユティ(プロフ) - 久々の小見川くん、とても良かったです!!!!!良く考えたら小見川君のリクエストはこれで二回目ですね笑リクエストに答えて下さり本当にありがとうございます！ (2017年11月6日 21時) (レス) id: ffac928163 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 不雲綺さん» そうだったんですか、全然大丈夫です！これからも更新頑張ってくださいね (2017年11月3日 22時) (レス) id: fd489c71d0 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - ももかさん» 申し訳ありません。この作品は今リクエストいただいてるものを書き終えたら更新を一時停止する予定でして…リクエストは受け付けておりません。説明文にリクエスト中止と表記しておらず、申し訳ありませんでした。 (2017年11月2日 18時) (レス) id: d72d593e93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不雲綺
| 作成日時：2017年8月29日 17時
