Mのネックレス ページ26
ハ「え?」
リターが持ち上げた右手に持っていたのは紺色の箱。
綺麗に包装してあり、リボンでちょうちょ結びしてある。
ミ「プレゼント?」
リ「開けて見てください。」
僕は言われたとうりにリボンを解き始めた。
ゆっくりと、ふたを開けると中に入っていた物はー
ミ「ネックレス?」
ミ「わぁ、可愛い。見せて見せて!」
ハ「えっちょっ、と」
無理やりネックレスを取られそうになり慌てて取り返す。
ミ「ケチ」
ネックレスを見ると、どうやらMの形をしている。
ミ「これって、アルファベットのMだよね。」
ハ「うん、」
何か見覚えあるんだよなぁ、ってか何で持ってんだ?
ネックレスなんて男が持つものじゃないし。
人の物?それとも、、、
リ「貴方が亡くなった日、実は12月25日。クリスマスだったんですよねー。」
クリスマス?
あっ、そういうことか!
これはクリスマスプレゼントなんだ。
ネックレスってことは女の人へのだよな。
ハ「ま、さか、、僕の恋人へ、のプレゼント?」
リ「ピンポーン♪」
ミ「へーえ、ハルもリア充っぽいことしてたんだぁ。なんかイラつく。」
ハ「何でだよ!」
ミ「つまりこのネックレスは、ハルの今は記憶にない彼女に渡すはずだった物ってことか。」
リ「そうなりますね。」
ミ「Mってイニシャルだよね。もも とか みさき とか まいか とか めぐみ とかか。」
リ「彼女の記憶を取り戻す、大事な手掛かりですね。」
イニシャルがMとか言われたって全然分からないし。分かるわけないし。
顔も名前も性格も、何で好きになったのかも、何一つ分からないんだから。
ミ「あっ!」
ハ「何ミナ、うるさい!」
ミ「すごいこと分かっちゃった!」
ハ「何。」
ミ「ミナのイニシャルもMだ!」
ハ「言われてみればそうだけど、」
ミ「って事で、」
ミナは僕に近づくとネックレスを奪い取り、慣れた手つきで自分の首につけた。
ハ「おい、勝手に!」
ミ「いいじゃん別に、どうせ渡す相手いないんだから。」
リ「似合ってますよ。ミナさん。」
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
実那月 潤 - 本名ミナの私が通りますよ。面白かった。 (2017年10月19日 21時) (レス) id: b323bfe99e (このIDを非表示/違反報告)
月読命 - おもしろいです! (2017年10月15日 15時) (レス) id: 3990fcd378 (このIDを非表示/違反報告)
やくも - 工夫があって面白かったです。グッチョブです! (2017年8月21日 16時) (レス) id: 9bd3349ccd (このIDを非表示/違反報告)
みな - ヤッホーみなだよ (2017年8月12日 21時) (レス) id: 66dfbfd147 (このIDを非表示/違反報告)
みな - 面白かったです。更新頑張ってください。 (2017年8月9日 8時) (レス) id: 66dfbfd147 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みる | 作成日時:2017年7月8日 6時