人間が言う あの世 です。 ページ11
長〜い長い夢を見た。
でも、まぁ、良くはない夢、率直に言えば
自分が死ぬ夢。
でも、長い夢も終わり。
もう朝だ。
何となくわかる。
ほら、だって、もう眠くない。
「ハルさん。ハルさ〜ん。」
ほら、誰かが僕を起こしている。
多分、母さんかな。
でも、ハルさ、ん、って。
さん付け?
まぁ、いっか。
ぱち。
「おはよ。」
僕は、目を開け言った。
落ち着いた言葉で表情で。
僕はまた、ほら、と言おうとした。
でも、次に言ったのは全然的はずれな言葉だった。
「えっ。何処?ここ。」
ハルさん、と僕を起こしていたのは、母さんなんかじゃなく誰が見ても絶賛するような美少年だった。
彼は、僕が質問したにも関わらず、じっとこちらを見つめ微笑んでいた。
(キレー。こいつ、マジで男かよ。)
ギリギリ肩にかからないくらいの銀の髪に、グリーンの目、雪の様に真っ白な肌薄っすらと頰は、ピンクがかっている。
「ふふっ。」
不意に、お腹を抱え笑い出した彼は尚も笑いをこらえながら口を開く。
「失礼、死んだ直後の一言がソレとは。少し面白くて。」
面白い?
ああ、おはよ、の事か。
そ、それより何かまずい事を口走ったような・・・。
「えっと、まずここは何処ですか?なぜ、僕はこんなところに?そんで、貴方は誰?」
戸惑いながらも、丁寧に僕はもう一度質問した。
「はい。申し遅れました。私、担任案内人の
リター・アブヨジッグ、と申します。リターと呼んで下さい。ここは何処か、という質問ですが、詳しく話すと長くなりそうですので、簡単に言いますと、
ここは人間が言う あの世 です。」
・・・。
「っは、はぁぁぁ⁈」
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実那月 潤 - 本名ミナの私が通りますよ。面白かった。 (2017年10月19日 21時) (レス) id: b323bfe99e (このIDを非表示/違反報告)
月読命 - おもしろいです! (2017年10月15日 15時) (レス) id: 3990fcd378 (このIDを非表示/違反報告)
やくも - 工夫があって面白かったです。グッチョブです! (2017年8月21日 16時) (レス) id: 9bd3349ccd (このIDを非表示/違反報告)
みな - ヤッホーみなだよ (2017年8月12日 21時) (レス) id: 66dfbfd147 (このIDを非表示/違反報告)
みな - 面白かったです。更新頑張ってください。 (2017年8月9日 8時) (レス) id: 66dfbfd147 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みる | 作成日時:2017年7月8日 6時