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赤司8 ページ10

赤司side

彼女にはその事を知られたくなかった

赤司家の俺ではなくただの俺を見て欲しい

お礼を伝えるとまた部室にと誘われた

ああ是非伺わせて貰うよ

彼女に別れ告げ黄昏の中待つ車へ向かった

昇級テストが無事に終わり1軍に上がってきた

奴は…誰1人いなかった

3年生が引退したばかりだが今のバスケ部は

虹村さん達2年がメインで試合に出ている

1軍で引退した3年は少ない

人員補充でレベルが低い部員を入れる部ではない

簡単には上がれないのだ

次の日登校し教室でクラスメイトと談笑していると

貴「赤司君っ!!」

廊下から名前を呼ばれた

その場に居た全員が彼女を見てる

必死に俺を呼んだ彼女を

荷物も持ったままだ

何かあっ…

貴「お願いがありますっ!」

!!どうしたんだ!?

きっと大事な話だ

こんな人の目がある所ではなく別室に移ろう

空き教室を見つけ2人で中に入った

俺達2人だけだから気兼ねなく話して欲しい

彼女はさっきの勢いが鎮火したらしく

動揺したままポツリポツリと話し出した

……

昇級テストか…幼馴染の事だね?

1年の秋…春からの昇級テストで1度も

昇格しなかった部員は…各コーチから退部を勧められる

彼女の幼馴染も勧められたに違いない

…コーチが言った筈だが決めるのは彼自身なんだ

選択肢を与えてるだけで強制はしてない

…この間俺が言った事覚えてるんだろ?

貴「…ごめんなさい泣

分かってるんです…泣覚えてます…泣

けど…なんとか…なんとかしたくて…泣」

…泣かせてしまった

君の気持ちは…分かる

君が幼馴染の事をいかに大事に想っているか

君が何か力になりたい気持ちも…分かってるんだ

彼女を慰めたくて…そっと抱きしめた

彼女は幼馴染の事を想い

情けなさを吐露しながら大泣きをした

俺こそ何も出来なく…ただ背中をさするだけだ

貴「…ごめんなさい泣もう大丈夫」

涙を拭いながら彼女はまた深く頭を下げた

そんなに謝らないでいい…

俺の目を見て聞いてくれ

君に出来ない事なんてない

彼の事をこんなにも想っているじゃないか

そしてそれを伝える手段が君にはある

彼に伝わるといいね

部屋から出ると

赤「…本当に彼が羨ましい…よ」

彼女自身気付いてないだけで…彼女は…

彼の事を本当の意味で特別に想っている気がする

他人の為にあそこまで必死になれるんだ

俺の入る箇所なんて…あるのか?

?『ないなら無理矢理作るべきだ』

…誰だ?

頭の中から声がした…気のせい…か?

赤司9→←赤司7



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ゆい(プロフ) - はい! (2021年8月16日 20時) (レス) id: f916b30595 (このIDを非表示/違反報告)
mipon(プロフ) - ゆいさん» いつもコメントありがとうございます!赤司君ストーリーが始まりましたが…まだまだ長くなりそうです。引き続きご愛読よろしくお願いします。 (2021年8月16日 12時) (レス) id: 2e8238bed0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 続編ですね!おめでとうございます!これからも応援してます! (2021年8月16日 0時) (レス) id: f916b30595 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ochapy | 作成日時:2021年8月8日 21時

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