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黄side

























バタン





「うぉ、」








エレベーターから降り、酔っ払っとるコイツを照史と二人で引っ張りながら廊下を歩く。




あの後お開きにすることになって、潰れたコイツをそのまま返すにはあかんかったからわざわざ彼のマンションまで送ってきた。




けど少し歩いたところ、奴がちょっとつまづいて転んだ。

俺らも繋がっとるから一緒持って行かれるところやった。





「おい、しっかりしろ。」




なんとか立ち直って、廊下の奥の方まで進む。




「重岡、お前部屋ここ?鍵は?さっきの。」




横のネームプレートに【重岡】と書いてあるドアの前立ち止まり、照史がそう聞いた。




「うーーん、はい。鍵、ここです!」





ブッサイクなマンボウストラップが付けてある鍵を照史に渡したら、照史はドアを開け、二人でこいつをリビングのソファーへと連れてった。






「よっし。じゃあ、俺ら帰るっかんな、重岡。あとは自分でやれよ。」



「はい!今日は、どうも、ありがとうございました〜!」






あのムカつく笑顔でまたお辞儀をする。

ったく、礼儀正しくなかったらもっと嫌ってたんに。







出る前キッチンの横を通ると窓辺に飾ってある写真とカレンダーがチラッと見えた。


Aと奴のツーショット。
イルカショーの前で。
満面の笑みから幸せ感がめっちゃ伝わってくる。

そしていろいろと書き込まれとるカレンダーにもジンベイザメの写真。




どんだけ水族館が好きやねん。
”アイツ”ぐらい好きやん。





さっき照史が言うとった「遺伝」の話はほんまやなぁと思いながらマンションを後にした。

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(プロフ) - 華緑さん» 華緑さん、コメントありがとうございます!面白いという感想をいただくとすごく嬉しくなりますし、パワーをもらいます!更新頑張るのでこれからもよろしくお願いします。 (2018年2月14日 5時) (レス) id: 5116593df8 (このIDを非表示/違反報告)
華緑 - 今日初めて読ませていただいて、めちゃくちゃ面白かったです!これからも更新楽しみにしています! (2018年2月14日 0時) (レス) id: d61c4e1111 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - むにょさん» むにょさん、コメントありがとうございます!面白いと感じてもらって嬉しいです!このお話はもうちょっと続くと思うので、最後まで楽しんで読んでください!これからも更新頑張ります! (2018年2月5日 14時) (レス) id: 5116593df8 (このIDを非表示/違反報告)
むにょ(プロフ) - 今日、初めて読んだのですがとても面白いです!これからの更新楽しみにしています!! (2018年2月5日 13時) (レス) id: f982238095 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ルルモさん» ルルもさん、コメントありがとうございます!占ツクでは結婚にたどり着く小説が多いですが、その前の父親へのご挨拶などあまりないですよね。そう考えてたら、真っ先に過保護な淳太くんパパを思いつきました。笑 これからもよろしくお願いします! (2018年1月29日 20時) (レス) id: 3e3ec56362 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=kawaieri612  
作成日時:2018年1月20日 3時

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