Cigarette love (ページ30)

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行き先。　（YN ページ30

挨拶すら
きちんと出来なかった。

彼女の向かった先を唖然と見ていた俺に
店員さんが
「多分このフロアの喫煙所にいますよ。
いつもあの扉から出て行きますから」と
フロアの突き当たりのドアを教えてくれた。

そういえば
「夕方の仕事の前にも
ここに来るんです。」と言っていた。

俺は彼にお礼を言い、
急いでその扉に向かった。

扉を開け顔だけ出すと
そこでは彼女が疲れた表情で
咥え煙草のまま背伸びをしていた。

扉の開く音でこちらに気が付くと
にっこり笑いながら
「よくその出口分かりましたね」とAさん。

「小野さんに教えて貰いました！」と答えると

「ゆっくりしてくれば良かったのに」と彼女。

やっぱり振りまわして疲れさせてしまったと後悔した。

俺は「これを渡そうと思って。
あーさんにも渡してください」と紙袋を２つ渡した。

その２人で一服し、
彼女は仕事に向かって行った。

今度はちゃんとと挨拶が出来た。

”また今度”と。

さて、この後はどうするか・・・
このまま帰るか、
それとも誰かを誘って呑みにでも行くか。

チャンミン暇かなぁ～。