その四十五 ページ48
*
「Aッ!」
「実弥さん?」
女の介抱__と言っても、急に体調が悪化しないかを見ているだけなんだけど__をしていたら、実弥さんが慌てた様子で私の部屋に入ってきた。
任務はどうしたのかしら、まだ全然夜だし……なんなら鬼たちが一番活発になる深夜なんだけれど。あら、でも冨岡義勇の気配が無くなってるわね、もしかして実弥さん、交代でもしてもらったのかしら。
「冨岡の鴉から、Aが襲撃されたって聞いて、犯人の女は気絶させたから、屋敷に戻ってAの側に居てやれって伝言も……」
「私は無傷だから大丈夫なのに……」
「本当によかった……、襲ってきた奴は隠共が連れていったからな。」
ぽんぽん、と頭を撫でる実弥さん。
冨岡のお陰で、なんとか一件落着、って感じ……じゃないわよ!!というより冨岡のせいでこれからめんどくさくなるじゃない!!
実弥さん今でこそ私が心配でたまらないからこんな様子だけど、私のすぐ後ろで横たわってるの以前私のこと襲ってきた女よ!?なんで此奴ここにいるの状態になっちゃうじゃない。
どうしましょう、説明がめんどくさいわ。や、なんとでも嘘はつけるのだけれど、後々ボロが出てこない様にしないといけないから、とにかく面倒くさい。
実弥さんこのまま気付かないでいてくれないかしら__
「なあA、後ろで寝てる奴って……」
「……」
無理だったわ。
まあそれもそうでしょうね、気配もろとも姿を隠せるような血鬼術でも持ってない限り不可能だわ。
さて、どうしようかしら。
「A?」
「……彼女、私を襲ってきたあの人に刺されたみたいなの。」
「何で此奴が?」
「彼女、私の目の前に現れた時には既に刺されていたの、、だから、理由も、わかんなくてえ……」
一旦泣いときましょ。困ったら泣くに限るわ。
「ッそうか、怖いこと思い出させて悪ぃな、」
「グス、ないてばっかでごめんなさい…」
「またゆっくり落ち着いて話せばいい、な?」
ああほんと、男って涙に弱いのね。
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雪製レンガ - テストの山…私もその合間で見つけた…ジゴクダヨネ… (7月14日 20時) (レス) @page2 id: aacf113ce1 (このIDを非表示/違反報告)
実弥&左馬刻&勝己Love - 初めまして!凄く面白いです。実弥推しなので、嬉しいです♡このまま実弥とくっつけ笑笑更新待ち遠しいです。更新楽しみにしています( "´༥`" ) (2021年12月7日 12時) (レス) @page48 id: a5d4d80cb6 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - テストは私が殺ってやる!⇠ 作者様は夢小説をお書きになって下され!! (2021年11月30日 20時) (レス) @page3 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
ななななな(プロフ) - こんなにテストを恨んだことはない、、、!作者様に早く更新できるようにして差し上げろ! (2021年10月12日 13時) (レス) @page49 id: ed46f7b247 (このIDを非表示/違反報告)
もかやん(プロフ) - テストの山大変ですね…(>_<)ファイトです*(°̀ᗝ°́)و (2021年10月12日 0時) (レス) @page49 id: c0d5dab732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月13日 22時