その二 ページ4
「無惨さまっ、今日は浅草に連れて行って下さるのですよね?」
「お前は本当に浅草が好きだな。彼処は昼のように眩しいというのに……。」
「ごめんなさい。でも、浅草には可愛らしいものが沢山あるんです……。」
「まったく、しょうがない子だ。」
ふふっ、と優しく笑った無惨さまは、ぽんぽんと私の頭を撫でてくれる。無惨さまは私の頭を撫でるのが好きだ。よく撫でられるし、無惨さまの機嫌が悪い日も、「お前が唯一の癒しだ」なんて言って、撫でてくれるもの。
無惨さまに連れられて、私は浅草にやって来た。きらきらと輝いていて、美味しそうな人間が沢山集まっている。まあ、私はさっき食べたばかりだし、お腹空いてないから大丈夫だけれど。
「好きなものを選んで良い。私が買ってあげよう。」
「わぁ、ありがとうございます月彦さま!」
「鬼狩りには気を付けなさい。私がいるからお前が殺されることは絶対にありえないが、お前のこの可愛らしい顔を鬼狩り共に見せたくはない。」
「私も姿を変えることが出来たら良いのに……。」
「いつか出来る様になる。Aなら絶対にだ。」
無惨さまにそう言われ、私はぱっと笑顔になった。無惨さまは私の笑顔が一番好きだと言ってくれた方だから、私は常に笑顔でいるの。でも、時々違う表情を見せると、無惨さまはもっと喜んでくれるから、私は色んな感情を操作できる様になった。
全ては、無惨さまのお気に入りになる為に。
「月彦さま、私これが欲しいです!」
「また随分ハイカラなものを選んだな。」
「月彦さまはお嫌い?」
「いや、きっとお前なら似合うだろう。」
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雪製レンガ - テストの山…私もその合間で見つけた…ジゴクダヨネ… (7月14日 20時) (レス) @page2 id: aacf113ce1 (このIDを非表示/違反報告)
実弥&左馬刻&勝己Love - 初めまして!凄く面白いです。実弥推しなので、嬉しいです♡このまま実弥とくっつけ笑笑更新待ち遠しいです。更新楽しみにしています( "´༥`" ) (2021年12月7日 12時) (レス) @page48 id: a5d4d80cb6 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - テストは私が殺ってやる!⇠ 作者様は夢小説をお書きになって下され!! (2021年11月30日 20時) (レス) @page3 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
ななななな(プロフ) - こんなにテストを恨んだことはない、、、!作者様に早く更新できるようにして差し上げろ! (2021年10月12日 13時) (レス) @page49 id: ed46f7b247 (このIDを非表示/違反報告)
もかやん(プロフ) - テストの山大変ですね…(>_<)ファイトです*(°̀ᗝ°́)و (2021年10月12日 0時) (レス) @page49 id: c0d5dab732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月13日 22時