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その十六 ページ19

「悪ィが、今から街に行って此奴の布団、それから替えの服……取り敢えず女の生活に必要なもの買ってきてくれ。」

 「わ、分かりました。」




 とても不満そうな顔をしていたけれど、大好きな不死川様のお願いだから聞かないわけにはいけないのね、二人揃って部屋の前から居なくなっていったわ。

 まあただ、私はちょっとばかり耳が良いから、コソコソと小さな声で私についてあまり良くないお話をしてるのは聞こえてるんだけどね。
 大半の鬼は視力や聴力が人間よりも遥かに優れているわ、彼女たちはそれを知っているのかしら?もしかしたら、知ってる上で私だけにしか聞こえないように言ってるのかしらね。やだこわーい♡


 でも……、




 「チッ、隠れたところでコソコソ言いやがって。」

 「良いんです実弥さん、こういう感じになるんだろうなって、此処に来た時から思ってましたから。」

 「……すまん、居心地悪いだろ。」

 「私が実弥さんの所に行きたいって言ったんですから、そこまで要求はしませんよ。ありがとうございます、実弥さん。」

 「そうかぃ」




 そのだーいすきな実弥さんにも聞こえてたら意味が無いわよね。私が可愛いばっかりに、あの子たちが実弥さんからどんどん離れていってしまうわ。

 ごめんなさぁい、なんて一欠片も思ってないことを心の中で謝罪してから、私は実弥さんの方に向き直る。実弥さんはこういう、女と二人っきりっていう状況に慣れてないからか、ふいっと横を向いて口を横一文字に閉じてる。
 お話が面白くない、または話さえもしない男は嫌われちゃうわよ、無口な人が好きって女以外にね。


 しょうがないわね、此処は私から出るしかないわ。




 「実弥さんっ」

 「ぁ、なんだよ。」

 「あのね、私のこと、名前で呼んで欲しいな〜、なんて……」

 「名前?」

 「だってぇ、実弥さんお前とか此奴、とかそんなのばっかりだもん。」




 きょとん、と首を傾げた実弥さん。「名前?」じゃないわよ「名前?」じゃ。流石にずっとお前呼びは何か心に来るものがあるわ。ぷくっと頬を膨らませて、上目遣いになるように角度を計算して実弥さんを下から見つめる。

 リスみてえ、なんて笑いながら、実弥さんは私の頬を突っついた。




 「A」

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雪製レンガ - テストの山…私もその合間で見つけた…ジゴクダヨネ… (7月14日 20時) (レス) @page2 id: aacf113ce1 (このIDを非表示/違反報告)
実弥&左馬刻&勝己Love - 初めまして!凄く面白いです。実弥推しなので、嬉しいです♡このまま実弥とくっつけ笑笑更新待ち遠しいです。更新楽しみにしています( "´༥`" ) (2021年12月7日 12時) (レス) @page48 id: a5d4d80cb6 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - テストは私が殺ってやる!⇠ 作者様は夢小説をお書きになって下され!! (2021年11月30日 20時) (レス) @page3 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
ななななな(プロフ) - こんなにテストを恨んだことはない、、、!作者様に早く更新できるようにして差し上げろ! (2021年10月12日 13時) (レス) @page49 id: ed46f7b247 (このIDを非表示/違反報告)
もかやん(プロフ) - テストの山大変ですね…(>_<)ファイトです*(°̀ᗝ°́)و (2021年10月12日 0時) (レス) @page49 id: c0d5dab732 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月13日 22時

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