その十二 ページ14
「お帰りなさいませ不死川様!」
「お帰りなさいませ。」
「ア? あぁ……今日は日曜だったか。」
「実弥さん、あの人たちはだあれ?」
「ん、あぁ、彼奴らはなぁ……」
実弥さんの屋敷に着くと、黒い衣装に身を纏ったよく分からない人間二人が出迎えた。声的には両方女ね、二人とも細い体付きをしてる、筋肉は申し訳程度についてるって感じかしら。あんまり美味しそうじゃないわ。
取り敢えず、正体が分からない人間が複数居るんじゃ私も気分上がらないし、実弥さんに質問したんだけれど……、実弥さんが答えようと口を開いた瞬間「不死川様」と、人間の一人に遮られていた。
ちょっと、人様が喋ろうとしてる時に遮らないでくれない。しかも不死川“様”なんて呼んでるくらいなんだから、あの人間は実弥さんよりも下の地位に位置する者のはず。上司の言葉遮るとか、よっぽど礼儀知らずなのね。
無惨様の前だったら完璧首飛んでるわよ。
「不死川様、そちらの方は先ほど御館様より伝達がありました鬼の女性ですね?鬼殺隊の情報をそう易々と渡してしまって宜しいのですか?」
「チッ、めんどくせえなァ。」
「……信用されてないのね、私。」
「当たり前です。何故なら貴女は鬼なのだから。」
まあそりゃそうよね。
実弥さんは指図されたことにご立腹なのか、私の腕を軽く掴むとズンズンと屋敷の中に進んでいった。
実弥さんに指図した張本人である女は、実弥さんのそういった行動に驚いたのか、目を面白いくらい見開いてたわ。もしかしてこの女、実弥さんに好意を抱いていたのかもしれないわね。
……それなら尚更私のこと嫌いになったでしょうね。
実弥さんは前を向いていて私の様子は分からない。それを良いことに、私はその女と目があった瞬間に、わざとらしく微笑んだ。
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雪製レンガ - テストの山…私もその合間で見つけた…ジゴクダヨネ… (7月14日 20時) (レス) @page2 id: aacf113ce1 (このIDを非表示/違反報告)
実弥&左馬刻&勝己Love - 初めまして!凄く面白いです。実弥推しなので、嬉しいです♡このまま実弥とくっつけ笑笑更新待ち遠しいです。更新楽しみにしています( "´༥`" ) (2021年12月7日 12時) (レス) @page48 id: a5d4d80cb6 (このIDを非表示/違反報告)
まっひー - テストは私が殺ってやる!⇠ 作者様は夢小説をお書きになって下され!! (2021年11月30日 20時) (レス) @page3 id: d24aae8d9d (このIDを非表示/違反報告)
ななななな(プロフ) - こんなにテストを恨んだことはない、、、!作者様に早く更新できるようにして差し上げろ! (2021年10月12日 13時) (レス) @page49 id: ed46f7b247 (このIDを非表示/違反報告)
もかやん(プロフ) - テストの山大変ですね…(>_<)ファイトです*(°̀ᗝ°́)و (2021年10月12日 0時) (レス) @page49 id: c0d5dab732 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月13日 22時