個性把握テスト ページ8
「よろしくね」
私がゴリラに声をかけると、八百万さんが驚いた顔をする。
「これが、私の“個性”。詳しくは不利になるから言えないけど、血で何かを作るって思ってもらえれば」
「そ、そうなんですか」
私は峰田くんから握力計を受け取ると、ゴリラに私た。記録は600kgw。さすがゴリラ、めっちゃ強い。
「ありがとう…じゃあ、次は」
カンガルーにしよう。ゴリラを血液に戻し、一体のカンガルーを形成する。私は形成させたカンガルーの背中にしがみついた。
「GO」
私が合図を出すと、カンガルーが勢いよく前方に跳ぶ。
「13m24！」
ん、なかなかいい数字。次の種目は反復横跳びだから自力でやるとして…その次はボール投げだから、鷲でも出そうか。
「ありがとう」
私はカンガルーを血液に戻し、今度は鷲を形成した。反復横跳びを42回という記録で達成し、ボール投げの順番を待つ。今は葉隠さんがボールを投げ終わったところだ。次は…まだ“個性”を使っていない、緑谷くん…か。緑谷くんは顔を真っ青にして、円の中に入る。緊張…してるなあ。
「緑谷くんは、このままだとマズいぞ…？」
「ったりめーだ、無個性のザコだぞ！」
「無個性！？彼が入試時に何を成したか知らんのか！？」
「は？」
…無個性が、雄英に受かる確率は、前例がないからありえない。そもそも、無個性が受かるわけがない。なんで爆豪くんは、緑谷くんが無個性だと思ったんだろ？
少し不思議に思いながら緑谷くんを見る。緑谷くんはボールを持つ方の腕に力を込めた。そこから、血管が浮かび上がっているような模様が現れる。緑谷くんは腕を勢いよく振り下ろした…だが、結果はたったの46m。
「どういうことだろう」
少し首を傾げると、緑谷くんが両手を見つめていた。
「な…今確かに使おうって…」
「“個性”を消した」
消した…？
「つくづくあの入試は…合理性に欠くよ。おまえのような奴も入学出来てしまう」
先生の髪が逆立っている。“個性”を消すなんて立派な“個性”なのに、なんで無名なんだろう…？
「消した…！！あのゴーグル…そうか……！抹消ヒーロー、イレイザーヘッド！！！」
イレイザーヘッド？
「イレイザー？俺…知らない」
「名前だけは見たことある！アングラ系ヒーローだよ！」
先生は緑谷くんと距離を詰めてなにか話すと、突然首に巻いていた包帯のようなもので緑谷くんを引き寄せた。そして何度か言葉をかわすと、逆立っていた髪を戻す。
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もずくっち - コメントの仕方のところに、宣伝Okって書いてあったんですけど、それって自分の投稿している作品のことですか？それとも、この作品のことです？おしえていただけたら嬉しいです。 (2022年10月10日 15時) (
レス) id: ff189cf6af (このIDを非表示/違反報告)
？？？？ - 焦凍推しなんです！轟出てきて嬉しいィィィィ！！！ (2022年10月4日 22時) (レス) @page3 id: e430496a4a (このIDを非表示/違反報告)
たた - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2022年9月27日 23時) (レス) id: 280d0d55b7 (このIDを非表示/違反報告)
玲香@推しを世界に広め隊(プロフ) - ゆりなさん» ありがとうございます！更新頑張ります……！ (2022年9月17日 23時) (レス) id: 7ea981ebc0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりな - とっても面白いです、更新待ってます！！ (2022年9月17日 23時) (レス) @page11 id: 736bc9023c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲香@推しを世界に広め隊 | 作成日時：2022年9月15日 21時
