個性把握テスト ページ6
「個性把握…テストォ!?」
着替えてグラウンドに着くと、先生が突然、「いまから、個性把握テストを行う」と告げた。グラウンドには、体力テスト用の線が引かれている。
「入学式は！？ガイダンスは！？」
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ」
ええ…まあでも、校長の長い話を聞かないでいいのは嬉しいから結果オーライ…か？
「雄英は“自由”な校風が売り文句。そしてそれは、“先生側”もまた然り」
…えーっと？
「ソフトボール投げ、立ち幅とび、50m走、持久走、握力、反復横とび、上体起こし、長座体前屈。中学の頃からやってるだろ？“個性”禁止の体力テスト。国は未だ、画一的な記録を取って平均を作り続けている。合理的じゃない。まぁ、文部科学省の怠慢だよ」
教育者がそんなこと言っていいのかな…？
「爆豪、中学校の時、ソフトボール投げ何mだった 」
「67m」
え、“個性”無しで67…？凄。
「じゃあ、“個性”を使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいい、早よ」
先生はそう言うと、円の中に入った爆豪くんに、変わった形をしたボールを投げた。爆豪くんはボールを受け取ると、軽くストレッチをする。先生はそんな爆豪くんに「思いっ切りな」と告げた。
「んじゃまぁ」
爆豪くんはそう言って笑みを浮かべると、勢いよく腕を振り下ろした。
「死ねえ！！！」
ボールが手から離れる寸前で“個性”を使い、辺りに爆発音を轟かせる。物騒な掛け声と共に放たれたボールは、空に吸い込まれるようにして見えなくなった。
舞い上がった砂埃が晴れたのと同時に、先生の持っている端末からピピッと無機質な音が鳴る。先生はそれを見ながら口を開いた。
「まず、自分の「最大限」を知る」
先生はそう言いながら、端末に表示された705.2mという値を私たちに見せた。
「それが、ヒーローの素地を形成する合理的手段」
705m超えの好記録に、クラスメイト達は盛り上がる。
「なんだこれ！！すげー
「705mってマジかよ」
「“個性”思いっきり使えるんだ！！さすがヒーロー科！！」
先生は、そんなクラスメイトを静かに見つめた。
「………面白そう…か。ヒーローになる為の三年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい？」
先生の纏う空気が、180度変わる。あまりの豹変っぷりに、思わず目を見開いた。
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もずくっち - コメントの仕方のところに、宣伝Okって書いてあったんですけど、それって自分の投稿している作品のことですか？それとも、この作品のことです？おしえていただけたら嬉しいです。 (2022年10月10日 15時) (
レス) id: ff189cf6af (このIDを非表示/違反報告)
？？？？ - 焦凍推しなんです！轟出てきて嬉しいィィィィ！！！ (2022年10月4日 22時) (レス) @page3 id: e430496a4a (このIDを非表示/違反報告)
たた - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2022年9月27日 23時) (レス) id: 280d0d55b7 (このIDを非表示/違反報告)
玲香@推しを世界に広め隊(プロフ) - ゆりなさん» ありがとうございます！更新頑張ります……！ (2022年9月17日 23時) (レス) id: 7ea981ebc0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりな - とっても面白いです、更新待ってます！！ (2022年9月17日 23時) (レス) @page11 id: 736bc9023c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲香@推しを世界に広め隊 | 作成日時：2022年9月15日 21時
