嫉妬なんて ページ20
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「 やればできんじゃねぇかよ 」
ぐしゃぐしゃ、と私の髪を乱暴に撫でればとても満足そうな顔で笑う先輩。そんな先輩とは対照的に、私は鳴り止まない心臓の鼓動と顔中に集まる熱をどうにかしようと必死だった。
「 タコみたいな顔してっけど 」
「 は、あ、いや！別に！！ 」
必死にどうにかしようとあたふたしていると、
パッといいことを思いついた。
「 轟先輩！！ 」
「 癒入、どした 」
「 右手、借ります！！ 」
そう言って返答も待たずに先輩の手を取れば頬に当てる。やっぱり、冷たくてすっごいきもちいい
「 お前すっげえ顔熱いぞ 」
「 はい、だから冷やしてもらおうと思って 」
「 そういうことか、もっと冷たくするか？ 」
「 まってまってまって個性はダメだよ！ 」
今にも私の頬を凍らせようとする轟先輩を必死に止める緑谷先輩。私も流石に凍らせられまでしたら困るのでありがたかった。
しばらく轟先輩の手を当てていると、
いきなりグイッと首根っこを引っ張られる
「 うわっ、あぶな！い！」
引っ張ったのはもちろん、か、勝己、先輩だった。
それも先ほどとは打って変わって物凄く不機嫌そうな顔で。
「 うろちょろしてんじゃねぇよクソガキ 」
「 いや、だって顔があつくてあつくて 」
依然不機嫌そうな顔でこちらを見つめてくる。
勝己先輩の手を握ろうにも、熱過ぎて逆効果だし。
「 爆豪、嫉妬してんのか？ 」
「 あぁ！？っるせぇわ半分野郎死ね！！！！！！ 」
「 ちょっとかっちゃんここ新幹線だから … 」
「 … チッ 」
思ったことを躊躇せずにズバズバ言ってしまう轟先輩は相変わらず勝己先輩の地雷でしかないらしい。
さすがの新幹線の中で爆破を起こすことはできないらしく、更に先輩の貧乏ゆすりは強度を増した。
勝己先輩が私に嫉妬するはずなんかないのにな …
「 癒入、お前も随分鈍感なんだな 」
「 鈍感？ 」
「 ああ。誰だって見てりゃ分かるだろ 」
勝己先輩に掴まれた胸元の襟とネクタイを結び直しながら轟先輩はそういう。うん、顔はいいんだ顔は。
絵になるなあ。
「 爆豪がAのこと好「 だから黙れっつってんだろうがこの舐めプ野郎がぁぁぁぁぁあ！！！！！」
「 やめてかっちゃんー！！！！！ 」
もうこの2人、出来る限り
一緒に行動させない方がいいと思うんだ
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以恋(プロフ) - 宙さん» お褒めの言葉ありがとうございます（ ; ; ）続編の方もぜひよろしくお願いいたします！ (2020年3月7日 9時) (
レス) id: 3b71a2a429 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - 作者様爆豪の飴と鞭使い方すごくどストライク(´∇｀) (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - え、何この小説。妄想すると自然と口角上へと向かっていきますね。え、控えめに言って最高です！これからも頑張ってください！ (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
以恋(プロフ) - Omisoさん» うわああ（ ; ; ）素晴らしいなんてとんでもないです！嬉しいお言葉をありがとうございます！続編の方ただいま作成中ですので、今後ともよろしくお願いします！（ ; ; ） (2020年3月3日 10時) (レス) id: c92cf6abc6 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 最後まで読みました！とても素敵な作品で物語の構成の素晴らしさに感嘆しました！！続編の方応援しています！ (2020年3月3日 0時) (レス) id: d4a65dd1ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：以恋 | 作成日時：2020年2月15日 3時
