いざ出発 ページ17
.
「 それじゃあお前ら、しっかりやってこい 」
学校から駅までは相澤先生の車で送ってもらい、ここからは4人で新幹線で大都会、東京まで向かう。
そしてそこからはプロヒーロー達と行動を共にする
「 はい！ありがとうございます！ 」
「 緑谷、癒入、爆豪をよろしく頼むぞ 」
「 そんで轟。あんまり爆豪をキレさせんな 」
「 … はい 」
いつも無表情でダルそうな相澤先生の表情は心なしか明るかった。私たちを信じてくれているのだろう。そう思うと少し嬉しくってつい頬が緩んだ。
「 行ってこい 」
4人の頭をぽんぽんと軽く撫でてくれる相澤先生に挨拶をし、私たちは駅の構内へと向かった。
… が、早速ピンチだ。
「 おい癒入、切符が出てこねえぞ 」
「 あー轟先輩それ違う！ 」
「 あれ？かっちゃんは！？かっちゃん！？ 」
ポンコツ轟先輩と度が過ぎたマイペースの爆豪先輩に早々振り回される私たち。結局轟先輩の分の切符も私が買い、爆豪先輩はいつの間にかホームに居たらしい。
ほんとにこの4人で大丈夫なのかなあ …
「 悪りぃ癒入、金はちゃんと返す 」
「 いいですからしっかりしてください … 」
この数十分でなんだかドッと疲れがきた気がする。
この時間だからだろうか、人はあまり居ないためホームのベンチに腰掛けることができた。
また喧嘩にならないようにと爆豪先輩、私、緑谷先輩轟先輩という順で座る。もう私が爆豪先輩の隣に座るのはお決まりだった。
「 爆豪先輩、東京ってどんな感じですか？ 」
「 あ？てめぇ行ったことねぇのかよ 」
「 はい！初めてなんです！」
そう、過保護な両親に育てられた私は東京どころか通学以外で1人で電車に乗ったり新幹線など乗ったことがないのである！
「 こことなんも変わんねぇよ 」
「 え〜〜大都会っていうじゃないですか。高層ビルがズラーっと並んでて見上げたらゴオオーーって高いみたいな！ 」
「 Aちゃん擬音が多いね 」
隣で聞いていた緑谷先輩に突っ込みを入れられる。私が聞いた話ではそうなんだけどな …
そうこうしているうちに新幹線がホームに到着する
ズカズカとまた1人で乗ろうとする爆豪先輩のリュックを掴みそれを阻止する。後ろで緑谷先輩が全く同じことをしていた。
私たちは保護者かなんかなの…？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 405人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
以恋(プロフ) - 宙さん» お褒めの言葉ありがとうございます（ ; ; ）続編の方もぜひよろしくお願いいたします！ (2020年3月7日 9時) (
レス) id: 3b71a2a429 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - 作者様爆豪の飴と鞭使い方すごくどストライク(´∇｀) (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - え、何この小説。妄想すると自然と口角上へと向かっていきますね。え、控えめに言って最高です！これからも頑張ってください！ (2020年3月4日 16時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
以恋(プロフ) - Omisoさん» うわああ（ ; ; ）素晴らしいなんてとんでもないです！嬉しいお言葉をありがとうございます！続編の方ただいま作成中ですので、今後ともよろしくお願いします！（ ; ; ） (2020年3月3日 10時) (レス) id: c92cf6abc6 (このIDを非表示/違反報告)
Omiso(プロフ) - 最後まで読みました！とても素敵な作品で物語の構成の素晴らしさに感嘆しました！！続編の方応援しています！ (2020年3月3日 0時) (レス) id: d4a65dd1ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：以恋 | 作成日時：2020年2月15日 3時
