健啖 Ritsu.D ページ4
『〜〜〜ッ!!めっっちゃうまい!!!』
Aは目をキラキラさせて5杯目の大盛麻婆丼かきこむ。
それを一瞬で飲みこんで、俺に空になった丼を差し出してくる。
『マジで無限に食える。何入れたの?ていうかなんで律ってこんなに料理上手いの?』
「ちょいカレー粉突っ込んだ。料理できんのは···天性?」
『悔しいけどそれ正解だわ』
とりあえず残量を確認しにコンロのほうへ行く。フライパンの蓋を開けると、もう豆腐の一欠片も無かった。
「···A、残念なお知らせや」
『え、もう無くなった?!』
「ご名答」
『···うそ、私そんなに食べちゃったの?!』
「食ったんやなぁ」
その瞬間、Aは顔を青くした。
『やばい、また太っちゃう···!』
この前ようやく3キロ痩せたのに、と嘆くAが可愛くて思わずふっと笑ってしまう。
彼女は俺をキッと睨みつけて指をさす。
『あ、あなた今笑いましたね?!これは重大な問題なの!分かる?!』
「十分分かるけど、そないに気にせえへんでもええ思うで?」
『無理!めっちゃ気にする!』
ぎゃーぎゃーと喚くAの頭を掴むように撫でて一旦黙らせる。
『ふぎっ』
「気にせえへんでええねん。Aが俺の作った料理を美味そうに食ってくれるのめっちゃ嬉しいし、食べてる姿も可愛い思てる」
『やめてよ···そんなこと言われたらまたいっぱい食べちゃうじゃん·····』
「いっぱい食べる君が好き♪」
『やめて』
A、さっき俺はお前に嘘をついてしまった。
俺が今ここまで料理できるのは、紛れもなくAのおかげやで。
(requested by ミミミのミ様)
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茜屋(プロフ) - kangarooさん» 良かったです🫶リクエストありがとうございました!! (5月16日 16時) (レス) id: 556e637f1a (このIDを非表示/違反報告)
kangaroo(プロフ) - 茜屋さん» リクエスト書いてくださってありがとうございます!!めっちゃきゅんきゅんしました...。 (5月16日 15時) (レス) @page29 id: a52eba175e (このIDを非表示/違反報告)
茜屋(プロフ) - kangarooさん» 承りました!リクエストありがとうございます!! (5月11日 6時) (レス) id: 556e637f1a (このIDを非表示/違反報告)
kangaroo(プロフ) - コメント失礼しますっ。リクエストで、傷跡シリーズの谷口書いてほしいです!いつもきゅんきゅんな物語ありがとうございます!! (2023年5月10日 22時) (レス) @page28 id: a52eba175e (このIDを非表示/違反報告)
茜屋(プロフ) - おさすみさん» 了解です!リクエストありがとうございます💞💞 (2023年5月9日 6時) (レス) id: 556e637f1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茜屋 | 作成日時:2023年1月30日 8時