【stpr】マフィン焼いたら家燃えた 2

マフィン83 ページ38

『あーおいしかったぁ！なーくんグッジョブ！・・・です！』

食事終わり、なーくんにそういって親指を立てると同じように笑い返してくれる

な「ふふ、グッジョブました！それじゃそろそろプレゼント開ける？」

『開ける！！』

莉「ふぅぅぅぅっ！！」

わーいわーい、と私専用カスタネットを叩くとりいくんがそれに合わせてタンバリンを鳴らしてくれる

どこから出したのだろうか

疑問に思っていると真っ先にころんが出てきて、気まずそうにそっぽを向きながら小さな箱を差し出した

こ「えっと、その、この前は八つ当たりしてごめんなさいでした。お誕生日おめでとう」

『！』

まさかころんから謝るとは思っていなかったので目を丸くしていると、後ろでりいくんたちがニヤニヤしている

なるほど、こうするといいってころんに教えたのは彼らか

可愛いとこしかないやんけ、と謎の敗北感に襲われつつ箱を受け取る

『んふふ、ありがと！てかあれ八つ当たりだったんだ』

私がやらかしてるやつだと思っていたのでそう分かって安心する

よしよし、と頭をなでてやるとぎこちなく頷いた

こ「うん、まぁ、うん」

『そっかそっか。何にイライラしてたん？』

私じゃないなら何に怒っていたのか、と不思議だったので問いかけるとこちらに視線をやり口を開く

こ「・・・笑わない？」

『うん、笑わないよ』

こ「んー・・・うーん・・・」

私が返事して一,二分

暫く唸っていたころんは覚悟を決めたかのように真っ赤に染まった顔を上げる

そして私をまっすぐ見つめながら衝撃的なことを言った



こ「Aに好きな人がいるってわかって嫌だった。Aが好きだから、Aに好かれるのは僕だけがいい」



ちょっと一回耳鼻科に行ってきたがいいかもしんない

頬が赤くなるのが自分でもわかった

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