【stpr】マフィン焼いたら家燃えた 2

マフィン82 ページ37

さて、一言に仲直りと言ってもどうしようか

飾りつけの都合によりリビングへの立ち入りを禁止されている私は、その間仲直り方法を部屋で考えていた

ふむ、と顎に手をあて悩んでいると一つ妙案が思い浮かぶ

普通に怒ってた理由聞いて、それは誤解だと土下座すれば許してくれるのでは、と

流石は私。誰よりも考えなしだ

でもころんが怒ってる理由も知らないまま口だけで謝ったって意味がない

結局は聞かなければならないのだ、理由を

そう考えると緊張して、思わず手のひらをきつく握りしめてしまう

大丈夫、聞くだけ。聞くだけの簡単なお仕事

一度深呼吸をして強ばる心を落ち着かせる

『ふぅ・・・、よし』

最終的な目標の決まった今、待つことは無意味である

ころんの元へ、いざ参られん！

こ「先輩ー、飾りつけ終わったからケーキ食べるよー」

嘘ごめん、やっぱりご飯のあとで







『失礼しゃすっ』

ﾊﾟｧｧｧｧｯﾝｯ

「「「「「「誕生日おめでとー！」」」」」」

『わっ、ありがとう』

こんこん、と慣れないノックをして扉を開けると180°全ての方位からクラッカーの音がなった

一瞬ビックリして肩が跳ねたものの、はにかんで笑ってみせれば皆も嬉しそうにする

莉「ふふ、ビックリしてたでしょ？」

『わー、いい天気ー』

莉「外は曇りだよ、先輩」

りいくんからの茶化しにそうやって返すと柔らかい表情になる

良かった、前みたいに全部が全部同じという訳ではないけどこうやって笑ってくれて

ほっ、と安堵の息を吐くところんがどこか不満げに口を尖らしているのが目に入る

『ころん、どっかした？』

歩み寄って尋ねるも固く口を結んで首を横に振るばかり

一体何がそこまで気にくわなかったと言うのだろう

皆にも無言でそれを尋ねてみるが視線をそらされるだけで教えてくれない

すごく、すごく理由は気になるけどとりあえずご飯を食べたい

ｸﾞｩｩ

『・・・てへ』

沈黙を破って、私のお腹が同意していた






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まだ分かりませんが、もしかしたらの、もしかしたらで続編いかずに完結するかもです
ぱおんしかぴえん

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