【stpr】マフィン焼いたら家燃えた 2

マフィン75 ページ30

ころんサイド


金曜日の夕方、先輩が二着の服をもって問いかけてきた

『ねーころん、これとこれどっちがいいと思う？』

こ「突然どったの」


あまりにも前触れがなさ過ぎたのでそう尋ね返すとはにかんで答える

『んふふ、りいくんと遊び行くの。なんでも券使用して』

こ「・・・そっか」

ズキン

頑張って笑ってうなずいて見せたけど嫌な感じは消えない

ざくっ、とナイフで刺されるような、ぐっ、と紐で締め付けられるような

恋はほろ苦いと色んな人はいうけど、今はただただ苦しい


先輩は・・・莉犬くんが好きなの、かな

そう考えてしまうと余計に息ができなくなってくる


こ「先輩、先輩は好きな人いるの？」

僕が恐がる気持ちを隠して尋ねてみると、先輩はみるみるうちに顔を真っ赤に染め上げた

『へっ！？な、なんで！？』


こ「顔見てたらわかるよ、そんなの」

吐き捨てるようにそう言うと先輩は泣きそうな顔になる

泣きたいのは僕のほうなのに

ばつが悪くなって顔をそらすと静かに立ち去る先輩


『ごめんね、ころん』


ぽつり、呟くその横顔はやけに悲しげだった









絡まりあって解けない赤い糸
解けるのが正しいのか、間違いなのか
その答えは誰も知らない







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外伝のほうで質問コーナーやろうとしてるので良ければ外伝のコメ欄に質問下さい
先輩やころちゃんはもちろん、作者への質問もオケです
よろしくお願いします(＞ ＜)

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