才能 【ヒカル】

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4人それぞれ腕を組んで真剣に悩んでくれる。



うーん、うーん、と唸る相馬さんとロケマサ。
首を傾げる名人。
眉をしかめて地を見ているヒカル。



いつも全力でやってる4人だけど、別にそんなに深く考えなくてもいいのに笑
ありがたいけどさ。



先陣を切ったのは意外にも名人だった。



｢…素直に、よかったなってなるかな｣


｢寂しいとかは思ってくれないの？笑｣


｢別に全然｣



名人らしいわ。
人に執着がない。
むしろこっちがちょっと寂しい笑
まあ予想してた回答ではあった。



｢俺はねーAちゃんに彼氏できたらちょっと距離遠くなっちゃうかも笑｣


｢え、何でですか相馬さん｣


｢彼氏さんに申し訳なくなっちゃう気がするんだよね｣



これまたこっちが寂しい回答じゃないか。
男って割とドライなのね…



ネクステ自体が結束強すぎてあんまり感情動かないのかな。



｢俺にとってAさんお姉ちゃんみたいな感じなんで、俺はちょっと寂しいかもしんないっす笑｣


｢ロケマサぁー、ありがとう弟よ｣


｢撮影前めちゃくちゃグーパンされましたけどね笑｣


｢あれはロケマサが悪い｣



ちらりとヒカルの方を見ると、さっきと同じ状態でまだ固まっていた。
そんなに考え込まないとあたしに彼氏ができた図は浮かべられないのか…



色気も可愛さもなくてすみませんねえ。
これでも一応頑張ってたりするんですけどね。



『俺は普通に嫌やな』


『こんな男しかおらん仕事場彼氏が許すはずないやろうしでもAがおらんなるんは困るし、無理』


｢無理って？｣


『別れさす笑』


｢きゃー、ひかるん強引！｣



相馬さんがハートの付きそうな語尾で野次を入れる。
名人とロケマサがそれに乗っかって笑う。



｢ヒカルさんAさんのこと好きっすもんねー笑｣


｢ロケマサそういうこと言うたらガチっぽくなるやろ！笑 次行くで！｣



既にあたしに送られてくる視線がガチっぽいけど、まあ気にせずに。
着々と質問コーナーは進んでいく。



最近できた名人の彼女だったり、やっぱり女性からの質問が多いのか異性のことに関しての質問は多かった。
関コレにも出ちゃったし、もうアイドル的存在になりつつあるんだろうな。



ネクステがすごく大きくなったとしてもあたしはまだここに居られるのかな。



『はいというわけで今回はこれで終わりたいと思います、ありがとうございました』

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