六話 ページ7
人の波にもみくちゃにされながら避難しようとすると子供の泣き声が聞こえてきた。
声のする方へ人をかき分けながら進むと、そこには大粒の涙を流す少年の姿があった。
「お母さん」っつてるし、母親を探してるのか。
...面倒事には突っ込みたくなかったんだけどなぁ
「おい坊主、どうしたんだ」
少年が嗚咽を漏らしながら言うには、遊んでいて海賊の足にぶつかり、謝ったが海賊の勘に触れたものだから、殴られそうになった。
その時、咄嗟に母親がかばった。
そして、息子を許す代わりに母親が連れていかれたらしい。
少年、母親探してるどころじゃなかったわ。連れていかれちゃってるじゃん。(白目)
やばいよー、今日一番の面倒事だよー。びっくりだわー(白目)
少年はおもむろにAの服を掴んでAを見上げる。
顔やべぇ。
「お“、お“にいさ“ん」
お姉さんだけどね。
「お“かあ“さ“んをだすげで」
!今日はもう疲れてんだけどなァ
「ったく、しゃーねーな」
少年の頭に手を乗せ、しゃがんで目を合わせる。
「坊主、待ってろよ。必ず助けてきてやるから、もう泣くな」
「!う“ん」
少年の頭を撫でて背を向けた。
絶対に助けてきてやるよ。
___
海賊達の船にて、船長の男は手を後ろで縛られ身動きができない母親を舐めるように見ていた。
「お前には、ガキがこの俺様にぶつかって来たお詫びをしてもらいたい訳だが」
母親は男を睨みつけ、恐怖を押し殺して言葉を紡ぐ。
ここで屈してはいけない、と。
「それに関しては本当にすみませんでした、でもだからって子供を殴るのは無いんじゃないですか?それに_」
「黙れッ!うるせぇんだよ!だがまぁ、気の強い女は嫌いじゃねぇ、存分に可愛がってやるよ」
その言葉の意味をわからないはずもなかった母親は必死に抵抗し始めるが男はそれを笑った。
「はっ、無駄だ、俺達は7000万ベリーの賞金首だぜぇ?そんなんで逃げれる訳ねぇだろ。」
「しょう、きんくび...」
ここまで折れなかった母親の心が折れた。
島は治安が悪い、島を荒そうとする海賊も何度か現れたことがあった。だが賞金首になる程の者達ではなかった、その程度なら島の男達でなんとかなったし自分も護身術を多少身につけていた。
でも賞金首なんて、自分の敵う相手じゃない。
涙が流れた。
「じゃあ、早速いただきまーす」
もう、私は__
「こんばんはお嬢さん、お迎えに上がりました」
「だ、誰だッ!」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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小さな虫(プロフ) - ルナさん» 読んでいただきありがとうございます!物語の進行上、ロシナンテに関してどうなるかは、後先考えずに書いているので、私にもわかりませんwですが、前向きに検討させていただきます!コメントありがとうございました! (2020年5月24日 1時) (レス) id: a1687602fd (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 小説読ませていただきました!面白かったです!原作崩壊にともない救済措置をするキャラクターにロシナンテを入れていただけたら嬉しいです! (2020年5月24日 1時) (レス) id: 0170e44a0f (このIDを非表示/違反報告)
小さな虫(プロフ) - Kanonさん» ありがとうございます!これからも頑張らせていただきます!設定、気に入っていただけたなら光栄です。kanonさんとは気が合いそうですね! (2018年9月8日 11時) (レス) id: 550c0109ec (このIDを非表示/違反報告)
Kanon(プロフ) - 題名見て面白いの確定、内容見て面白さが倍、自分が大好きな設定です! (2018年9月5日 18時) (レス) id: 08adac8b7f (このIDを非表示/違反報告)
小さな虫(プロフ) - レミさん» 有り難うございます!頑張ります! (2018年3月28日 21時) (レス) id: c5c31ad411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小さな虫 | 作成日時:2018年1月31日 18時