十八話 ページ19
「つまりそれって...」
「ああ、俺の妹があの日【破壊に導く者】に選ばれたんだ」
あの日【破壊に導く者】として選ばれた妹は我を忘れ、両親へ刃を向けた。
ダンガはそのことに対する怒りと愛する妹を自分の手で終わらせてしまった罪悪感、後悔、己への嫌悪感をずっと背負ってきたのだ。
それはあまりにも残酷な現実、逃げる事も、目を背けることすら出来ない苦痛
「だからあの時“俺“に謝ったのか。おっちゃんが恨んでンのは【破壊に導く者】であって俺個人では無いから。んで、俺と一緒に行動するのは俺の中にあるかもしれない【破壊に導く者】を見張るためだろ」
彼はくしゃりと苦しそうな笑顔を作った
「ははっ、嬢ちゃんには何でもお見通しだなぁ」
「歳を重ねると何となく分かるんだよ」
「よく言うぜ、まだ幼い癖に」
_本当なんだけどな
_______
ダンガと別れて、町の人々に少し聞き込みをして回り、宿に戻った。
さて、今日の収穫だが
__やはりこの島の桜を知る島民はいなかった。
そしてもう一つ、【破壊に導く者】というのはてっきり、某ちっちゃくなっちゃった系名探偵のような死神体質にでもなるのかと思っていたが、どうやら幽霊のようにその人に取り付いて、自我さえも壊すほどの力を持つらしい。
そしてあの桜だが、桜が昼間は見れず、夜にしか見れないもののようだ。
昼間はこの島の中心にある山への登山客も多いだろう、そうすると警備隊も必然的にパトロールをすることになる。
だが、それは昼間の話。
第一ダンガは桜の存在を知らなかった。
嘘をついている様子もなかった。
警備隊はパトロールをするが夜にランタン一つで木の生い茂った山に登るのは流石に危険だ。
町のパトロールはしても、路地をチェックしたりするだけだろう。
街灯がないのだ。俺のような目でない限りランタンの灯りだけでは、あの様に小さく淡い光を見ることは出来ない。
ここはONEPIECEの世界、能力者やらなんやら沢山いる世界。人目に着かないように隠す事ができるやつだってきっといる。
桜自体がそういう性質だという場合だって考えられる。
だから気付かなかった、気付けなかったんだ。
そしてもう一つ、俺は【破滅に導く者】ではない。
【破壊に導く者】はきっとあの人だ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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8
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西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
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小さな虫(プロフ) - ルナさん» 読んでいただきありがとうございます!物語の進行上、ロシナンテに関してどうなるかは、後先考えずに書いているので、私にもわかりませんwですが、前向きに検討させていただきます!コメントありがとうございました! (2020年5月24日 1時) (レス) id: a1687602fd (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 小説読ませていただきました!面白かったです!原作崩壊にともない救済措置をするキャラクターにロシナンテを入れていただけたら嬉しいです! (2020年5月24日 1時) (レス) id: 0170e44a0f (このIDを非表示/違反報告)
小さな虫(プロフ) - Kanonさん» ありがとうございます!これからも頑張らせていただきます!設定、気に入っていただけたなら光栄です。kanonさんとは気が合いそうですね! (2018年9月8日 11時) (レス) id: 550c0109ec (このIDを非表示/違反報告)
Kanon(プロフ) - 題名見て面白いの確定、内容見て面白さが倍、自分が大好きな設定です! (2018年9月5日 18時) (レス) id: 08adac8b7f (このIDを非表示/違反報告)
小さな虫(プロフ) - レミさん» 有り難うございます!頑張ります! (2018年3月28日 21時) (レス) id: c5c31ad411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小さな虫 | 作成日時:2018年1月31日 18時