十七話 ページ18
「そういや、おっちゃん」
少しの涙目ダンガは痛そうに頬をさすり、なんだよ...と小さく零した。
「おっちゃんってさ、なんでそんなに【破滅に導く者】を恨んでんだよ」
ダンガは頬をさするのをピタリととめた、その顔は俯いていてよく見えないがあまりいい顔をしていないようだ。
少し間が空いて、くるりとAとは反対側を向いて両手を腰に当てる
「そりゃあ、この島の皆を困らせるんだから」
そこまで言ってAが遮った
「そうじゃねェだろ。あの時のおっちゃんの目には憎しみとか、恨みとか、そんなんが混じりあった目ェしてた」
目は口ほどにものを言うとはよく言ったものだ_とAは付け加えた。
すると観念したのか、はぁと短くため息をついてAに向き直した。
「あー、嬢ちゃんにはばれてたか...」
そしてぎこちなく笑って見せた
「俺の両親と妹はな、アイツに...【破滅に導く者】に殺されたんだ」
20年前_ダンガ、齢20
仕事が終わり、ダンガは帰路を急いでいた。何を隠そう、今日はかわいい10歳の妹、リンの誕生日だ。
誕生日はリンが帰ってきたところをサプライズで迎えようと今まで準備してきたのだから、先に家に入られては困る。
リンの驚き、嬉しそうな顔が目に浮かび、ニヤつきながら家へ走った
__
「父さん、母さんただいまー」
扉を開けるとリンのバックが玄関に置かれていた。
「あー、一足遅かったかー」
少し残念に思い、そんな事を言いながらリビングへ向かう、が
「やけに静かだなぁ」
不思議に思いながらも扉を開けると、そこには
傷だらけで倒れた両親と、血のついた壁。
_そして真っ赤なワンピースを着た妹
後ろ姿だったが、身長や髪の長さで分かる
ワンピースはこの間ダンガが町で買い与えたもので、妹が「真っ白でお嫁さんのドレスみたい!」と気に入っていたワンピースだった。
「リン...?お前、何やって」
「...ぃ」
「は?」
「憎い、憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎いぃぃぃいい!」
勢いよく振り向いたリンは持っていたナイフでダンガを切り付けた。
「ぐぁっ!」
リンのその目は血走り、瞳孔が開ききっている。_完全に正気を失っていた
___
「それからは一心不乱で、気づいたらリンが持っていたナイフで俺がリンを」
そこから先は言われなくとも分かった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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小さな虫(プロフ) - ルナさん» 読んでいただきありがとうございます!物語の進行上、ロシナンテに関してどうなるかは、後先考えずに書いているので、私にもわかりませんwですが、前向きに検討させていただきます!コメントありがとうございました! (2020年5月24日 1時) (レス) id: a1687602fd (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 小説読ませていただきました!面白かったです!原作崩壊にともない救済措置をするキャラクターにロシナンテを入れていただけたら嬉しいです! (2020年5月24日 1時) (レス) id: 0170e44a0f (このIDを非表示/違反報告)
小さな虫(プロフ) - Kanonさん» ありがとうございます!これからも頑張らせていただきます!設定、気に入っていただけたなら光栄です。kanonさんとは気が合いそうですね! (2018年9月8日 11時) (レス) id: 550c0109ec (このIDを非表示/違反報告)
Kanon(プロフ) - 題名見て面白いの確定、内容見て面白さが倍、自分が大好きな設定です! (2018年9月5日 18時) (レス) id: 08adac8b7f (このIDを非表示/違反報告)
小さな虫(プロフ) - レミさん» 有り難うございます!頑張ります! (2018年3月28日 21時) (レス) id: c5c31ad411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小さな虫 | 作成日時:2018年1月31日 18時