~46~ 風邪の効能 智side ページ16
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その日の和の体調は最悪だった。
暖房がかかっているのに
毛布にくるまって、熱い息を吐く和。
智「かーず、寒い??」
和「…………んっ……はぁ……」
コクコクと頷いているけど
既に毛布は2枚と湯たんぽも入っている。
熱を測れば39度6分の高熱。
ただでさえ平熱が低いのに、
こんなに高いんじゃつらいよね。
んー。どうしようか。
先生呼んだ方がいいのかなって迷っていると
和がおもむろに手を伸ばしてきた。
俺がその手を掴み、ベッドの傍に寄ると
和「………ね?おおのさ…………ここ……いて?」
熱のせいで潤んでいるのか、
それとも心細くなってしまったのか
珍しく弱音を吐いてきた。
智「じゃあ…………ちょっと失礼。」
和「ちょ、何やって………風邪……うつる……」
俺は和のベッドに潜り込んだ。
智「いいの。それで和が少しでも楽になるなら、風邪くらいいくらでももらってあげる。」
和「………………」
智「たまにはいいじゃん??2人でお昼寝。」
隣を見るともう落ちそうな和。
それでいい。安心して寝てくれるなら。
弱音だっていくらでも吐けばいい。
早くドナーが見つかりますように。
俺の胸元をきゅっと握った和の寝顔を見て
そう願わずにはいられなかった。
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花蓮(プロフ) - ありがとうございます。にのあいさんの応援が確実に私の書く力になってます。これからもよろしくお願いします！！ (2014年9月20日 18時) (
レス) id: 82294c09b3 (このIDを非表示/違反報告)
にのあいlove - 更新、頑張ってください！楽しみにしています！ (2014年9月12日 22時) (レス) id: bd5aa6f72e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蓮 | 作成日時：2014年9月3日 16時
