~31~ 誰? 智side ページ1
.
.
.
さっき通った廊下を走って戻る。
大した距離は走ってないのに、
全速力で走ったせいか、みんなの口からは
白い息がふわふわと出ている。
病室の前について一瞬ためらう。
もしも、和にその時が来ることがあったら。
どうしようもない不安で一杯になった。
ドアに手をかけたところで
先「二宮さんならこちらに。」
後ろから先生が現れて、
先生は疲れた表情をしている。
その先生の顔を見て、さらに不安が募る。
ナースステーションと書かれた隣の部屋。
まだ誰の名前も書いてない札の病室に
和らしき人がいた。
はっきり分かった訳じゃない。
だって、その人は沢山の機械に囲まれて
口には管が刺さってて、色の無い顔で
ベッドに沈み込んでいたんだから。
その人の眠る隣で、
岡さんがうつむきながら立っていた。
床にはキラキラと光る雫が垂れて、
水溜まりを作りそうだ。
岡「さっき……………急にっ…………くっ、……」
唇を噛み締めた岡さんも疲れた表情。
そしてストンと座り込んだ。
慌てて駆け寄っていくと
すみません、すみません、と謝るばかりで
肩が小刻みに震えていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花蓮(プロフ) - ありがとうございます。にのあいさんの応援が確実に私の書く力になってます。これからもよろしくお願いします！！ (2014年9月20日 18時) (
レス) id: 82294c09b3 (このIDを非表示/違反報告)
にのあいlove - 更新、頑張ってください！楽しみにしています！ (2014年9月12日 22時) (レス) id: bd5aa6f72e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花蓮 | 作成日時：2014年9月3日 16時
