親子揃って降谷零を好きな件について。《 Second 》

Episode 57 ページ8

降谷 零side


あれから現場に走った俺は、大きく動けない為、部下たちに手錠掛けなど諸々任せ、落ち着いたことを確認した後、風見に全て任せて本庁へと車を飛ばした

少し小走りで、公安部企画課で待っているAと蓮くんを迎えに急いだ

すると食堂近くの廊下に立っている姿が見え、声をかけようと覗くが目の前にはコナンくんたちの姿があった

コナンくんたちがいる中、流石にスーツではウロウロ出来ないので名目上「ひったくりを捕まえて警察署に来ている」と言うことにしてA達を迎えにいくことにする


企画課へ戻り、素早くスーツから私服に着替え部下たちには「出る」と一言伝えると「「お疲れ様です！」」と敬礼が返ってくる

足早に彼女たちの元へと向かう為急げば、前にはちょうど毛利さんが抱っこしている蓮を抱っこしようと彼の近くにいるAが目に入ったが…


近い、何がって、距離が…

俺は無意識に、少し小走りになりながら瞬時に彼女の後ろに周り蓮くんににっこり手を広げる

すると僕の姿を見た蓮くんは『パパ！』と嬉しそうにすぐにこっちに手を伸ばして抱っこをせがんでくる


蓮くんが毛利さんではなくすぐに僕の方へ来てくれたことが嬉しくて、ぎゅっと抱きしめる

『パパ〜、おかえり〜！』と抱きしめ返してくれる
僕は頭を撫でながら、Aの腕を少しばかり後ろにグイッと引っ張り毛利さんから距離を取るようにした


彼女からの『安室さん！？』という綺麗なソプラノボイスが僕の耳を掠め、僕は昨日預かってもらったことを毛利さんにお礼を言う

『パパ、おしごとは？』と心配してくれる息子(ではないけどパパと呼んでくれているから)がが可愛くて自然に笑顔が出てしまう

安「もう終わったよ、お腹すいたから何か食べに行こうか。」

ここから離れるために、僕は食事の誘いをこの子に持ちかけるとお腹すいているのか『行く！』と二つ返事だった

安「決まりだね！
じゃあ、毛利先生また顔を出しますね！」

「失礼します！」と笑顔で答えると彼女の腕を掴んでその場から失礼する

後ろで彼女が娘の毛利 蘭に何かを言っていたが、僕の心はAが異様に男性に対して距離が近いことや、危機感がないことなどに対してふつふつと怒りが湧き上がってきていることに僕は感じていた

(…毛利さんは、妻子持ちだしそんな心配なんてする必要はないが、問題はそこじゃない。

まったく…)

途中で彼女の手を離しそんなことを考えていた


　

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