Episode 98 ページ49
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『!!!_______!!!???ッ!』
思わず声にならない叫び声上げた
それはそのはず、蓮が助手席にいるジンに向かって腕を伸ばして抱っこを求めている
『だッ!!!ダメだよ!!蓮!!
お兄さん、車乗ってるし危ないよ!!ね?ママでいいでしょ?』
『おにーちゃ!!あっこ!!』
えぇええ!?
なんで、この子こんなにジンさんに執着してんの!?
パパも好きだけどジンさんの事もめっちゃ好きよ!?ママがね!!??
もしや、我が子もですか!?
やっぱり我が子ですね!!!??
でも、この世界(現実世界)ではやめてほしかった!!!
せめて本人を目の前にするのはやめてほしかった!!!
未だに『あっこ…ッ』と悲しそうにジンさんの方を見ている我が息子に心が痛む
すると、ジンさんが座っている助手席のドアがガチャリと開く
「あ、アニキ…ッ」と運転席にいるウォッカが焦った様に声をかける
そんなウォッカの声は無視し、ドアはバタンッ!と閉じられた
(ど、どうしよう……気を悪くしちゃったのかなッ……まさか、殺されたりとか…ッ)
そんなことを思っていると、後部座席の私が座っている反対の扉がガチャリと開き、まさかのジンさんが乗り込んできた
『へっ!?』
ドサッと私と蓮がいる隣に座り込む
「よこせ…」
多少乱暴だが、蓮の腕をグイッと掴み自分の膝の上へと乗せる
思わずその光景に目をまん丸くしてしまう自分
あまりにもジーッと見ていた私にジンさんのギロリとした眼光が向けられる
「なんだ……」
『いえ!!なんでもありません!!!むしろすみません!!』
シュバッ!!!とそう答えるとジンさんはウォッカに「出せ」と一言告げる
車はその合図と共にエンジンがかけられ、家を後にどこかへ……
(え!?ちょ!!待って!!!
どこいくのーーーー!!!!!???)
車内中は終始無言
うちの息子だけがご機嫌に手を叩いたりジンさんにペッタリくっついたりしていた
その度に、あなたの母は恐怖で吐きそうだったよ?
殺 す気ですか?
そんなことを考えていると、どこかの駐車場に入り車がキッと停まった
『ど、どこ?』
「降りろ。」
ウォッカからドアがガチャリと開けられ、ジンさんは当たり前かの様に蓮を抱っこしたまま車から降りスタスタと歩いて行ってしまう
『あ!まッ、待ってください!!』
開けてくれたウォッカにペコリと頭を下げ、急いでジンさんの後ろを追いかける
駐車場からエレベーターに乗り込み、ウォッカが回数のボタンを押す心の底から嫌な予感がするのは気のせいですか?
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RINA(プロフ) - 玲さん» 告白!!お待ちどう様でしたッ!!日課にしてくれているなんて( ; ; )ありがとうございます!まだ続きます!お楽しみにしててください!! (2021年11月2日 16時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - ようやく告白!!!更新されて仕事終わり色々片付けて寝る前に読むのが日課になるほど続きを楽しみにしてます! (2021年11月2日 6時) (レス) id: bb3e3e235e (このIDを非表示/違反報告)
RINA(プロフ) - 音猫さん» 3回も見てくださるなんて!!すっごく嬉しいです(泣)!!少しずつ安室さんとの距離も近づきつつ、ジンとも接触!まだまだ面白く書いていきます!頑張ります! (2021年10月26日 23時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
音猫(プロフ) - こんなに尊くてにやけが止まらない小説初めてです!めっちゃ面白いので投稿頑張ってください!ちなみに全話3回読ませていただきました! (2021年10月26日 22時) (レス) @page35 id: bc85421f32 (このIDを非表示/違反報告)
RINA(プロフ) - にわなずなさん» ご指摘ありがとうございます! (2021年10月25日 7時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RINA | 作成日時:2021年6月21日 7時