Episode 96 ページ47
.
蘭ちゃんにお礼を言い、薄暗くなった帰宅路地を蓮と手を繋いで帰る
『遅くなっちゃったね〜!
でも、ご飯は食べさせてもらったし、家帰ったらお風呂入るだけだからいっかぁ〜!
あ、特別にお風呂あがりにジュース飲んじゃおうか!』
「ジュース!!のむーー!!」
やったー!!と嬉しそうにぴょんぴょん跳ねる蓮の姿を見ながら私はにっこりと微笑んだ
『そういえば…』
零くんが"早めに仕事を終わらせて夕方頃だったら家に寄る"と言っていたことを思い出し、急いで携帯を取り出してメッセージ画面を開いた
するとそこには、" 明日の夕方頃、家に寄る " という文字が記されていた
遅くなってしまったので家の前で待っていたらどうしようと不安だったがその心配はなかった様だ
少しホッと心を撫で下ろし、目の前に見えてきた家の方を見た瞬間、ほっとした安心感が吹っ飛び、心拍がどくんっと上がったのがわかった
『え………なんで……ッ
うっそでしょ…ッなんで………??』
自分の家が見えてきて、駐車場に泊まっているであろう見慣れた黒い車
ポルシェ356A
『ジンの車…………ッ!』
まずいまずいまずいまずいッッッッ!!!!!!
自分1人だったらなんとかなるし、あの……なんかあれだしなんとかなるし(2回目)
蓮がいる!!!
蓮に何かあったら!!!
『どっ……ッど……どうしよッ!!
まず、蓮を……蓮をどこかに……いやッまず零くんに電話!
TELを!!』
急いで、電話帳を開き " 零くん "と書かれている名前の画面をタップする
プルルルルッと電話の向こうでコールが
1回
2回
なかなか出ないので諦めて蘭ちゃんの家に戻ることが先決か、ポアロに行くかなんて頭の中でぐるぐると考えていると4コール目にして《もしもし?A?》という零くんの声が聞こえる
『れれれッ…!!零くんッ!! あのあの、あのごめんね!突然電話して!!!』
《いや、大丈夫だが、どうした?
何かあったのか??》
『あのあの、実はッ!!今家の前に、ジンッ……「おい…。」ひゃいッッッッ!!!!!』
低い聞き慣れた声が自分の背後から聞こえた瞬間私の声が裏返る
咄嗟にトンッと携帯の通話終了画面を押してしまった
反射的に蓮をバッ!!と自分の前に引っ張り私はクルッ!!と声のする方へと振り向き背後に隠す様にした
ズモモモモモッというジンの背後に見える効果音にひくりと頬が引き攣った
287人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RINA(プロフ) - 玲さん» 告白!!お待ちどう様でしたッ!!日課にしてくれているなんて( ; ; )ありがとうございます!まだ続きます!お楽しみにしててください!! (2021年11月2日 16時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - ようやく告白!!!更新されて仕事終わり色々片付けて寝る前に読むのが日課になるほど続きを楽しみにしてます! (2021年11月2日 6時) (レス) id: bb3e3e235e (このIDを非表示/違反報告)
RINA(プロフ) - 音猫さん» 3回も見てくださるなんて!!すっごく嬉しいです(泣)!!少しずつ安室さんとの距離も近づきつつ、ジンとも接触!まだまだ面白く書いていきます!頑張ります! (2021年10月26日 23時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
音猫(プロフ) - こんなに尊くてにやけが止まらない小説初めてです!めっちゃ面白いので投稿頑張ってください!ちなみに全話3回読ませていただきました! (2021年10月26日 22時) (レス) @page35 id: bc85421f32 (このIDを非表示/違反報告)
RINA(プロフ) - にわなずなさん» ご指摘ありがとうございます! (2021年10月25日 7時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:RINA | 作成日時:2021年6月21日 7時