Episode 89 ページ40
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目の前の信号が赤になりブレーキを踏んだと同時に、そう言われ、その瞬間、俺はバッ!と彼女がいる隣に振り向いた
心の中で思った言葉に返答が返ってきた事に驚いた
『零くんは、そのままでいいの。
私と蓮がいて、幸せに感じてくれてるなら、零くんと蓮が幸せなら私も幸せ
だって、零くん大好きだもん!』
そう、にっこり微笑み、俺に笑いかける彼女の笑顔は車の中に差し込む太陽の光に反射するように光り輝いていた
俺は目を見開き、クルッと前を向き青になった信号に向かってアクセルを踏み込んだ
ブォン!!というマフラーの音ともに加速する車
俺はむず痒い気持ちとぎゅっとする心臓をどうにかしたくて自宅へと車を飛ばした
自宅の駐車場につき、荷物を引っ掴んで急いで運転席を降りる。
彼女が降りたのを確認して、ぐいっ!と乱暴に腕を引き車を背にピピッ!と車をロックする
エントランスのパスコードを急いで入力し、後にする
エレベーターに乗り込んだその間も彼女の腕は離さない
隣で彼女が赤い顔して『あ、あの…零くん……ッ?』なんて戸惑いながら言っているがそんな姿にも心が苦しくなる
マンションの最上階につき、部屋のカードキーを翳すと部屋の鍵が解除される
ガチャ!!と勢いよくドアを開け、彼女を中に入れる
中に入った彼女は、キョロキョロと見渡し、顔を真っ赤にしている
『お、お邪魔します…ッ !』
俺は、振り返り、そんな彼女の後ろ姿をスッと眺める
すると、返答が返ってこないことを不思議に思ったのか、後ろを振り返るAの姿
ふわりと揺れる長い髪からは微かにシャンプーの香りがする
香水なんてものはつけてなくて自然な彼女な香り
赤く綺麗な唇に、長いまつ毛
白い肌に綺麗なブラウンの瞳
俺は、振り返ったAに向かってゆっくりと足を進める
Aは『え…? れ、零…くんッ?//』なんて言いながら、後退りする
『あ、く…ッ!靴!』
靴を急いで脱ぐ彼女
しかし、俺の足は止まらない
流れに任せながら器用に脱ぎ、迫ってくる俺から逃げる
後ろへ
後ろへ…
(あぁ、A…)
そのまま、後ろに下がったAはリビングにあるソファーに躓き、倒れてしまう
『きゃっ!』
ドサッ!
ソファーに倒れてしまった彼女の上に俺は馬乗りになり、覆い被さる
周りに散りばめられた髪の毛を一掬いし、口付ける
そのまま、俺は彼女の頬をするりと撫で上げ、顎をクイッと指先で撫で上げた
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RINA(プロフ) - 玲さん» 告白!!お待ちどう様でしたッ!!日課にしてくれているなんて( ; ; )ありがとうございます!まだ続きます!お楽しみにしててください!! (2021年11月2日 16時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - ようやく告白!!!更新されて仕事終わり色々片付けて寝る前に読むのが日課になるほど続きを楽しみにしてます! (2021年11月2日 6時) (レス) id: bb3e3e235e (このIDを非表示/違反報告)
RINA(プロフ) - 音猫さん» 3回も見てくださるなんて!!すっごく嬉しいです(泣)!!少しずつ安室さんとの距離も近づきつつ、ジンとも接触!まだまだ面白く書いていきます!頑張ります! (2021年10月26日 23時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
音猫(プロフ) - こんなに尊くてにやけが止まらない小説初めてです!めっちゃ面白いので投稿頑張ってください!ちなみに全話3回読ませていただきました! (2021年10月26日 22時) (レス) @page35 id: bc85421f32 (このIDを非表示/違反報告)
RINA(プロフ) - にわなずなさん» ご指摘ありがとうございます! (2021年10月25日 7時) (レス) id: b459f0a978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RINA | 作成日時:2021年6月21日 7時