【鬼滅の刃】新人看守は美人で鬼殺隊からも愛されてます。其ノ弐

第八十八話 ページ43

宇「いやぁ、いいものが見れた。ククッ。」



「それで宇髄さん。勝算は。」



宇「ねぇな。全く。」









いやしかし確かに女性の方の鬼は頚が斬れても消滅しなかった。…つまり新たに現れた鬼が本体という事なのだろうか。









妓「何だ？ソイツはぁ…」



宇「俺の継子だ！コイツはぁ恐ろしい程強いぞ！！」



「宇髄さん、あまりそう言われると…」









宇「ついでに俺の嫁四人目候補な。」


「…は、」









すると突然彼が私の事を抱える。そして右手の指先で何か丸い物を取り出したかと思うと、









宇「ド派手にいくぜぇ！！」









その丸い物体を投げ、空中で斬った。


するとそれは火薬が詰まっていたようで、斬られた摩擦で激しい爆発を起こした。









「ゲホッゲホッ…！」






宇「…まぁ、一筋縄にはいかねぇわな。」









鬼は爆発に巻き込まれたはず…なのだが帯によってその攻撃を防いでいた。男性は「俺たちは二人で一つだからなぁ」と笑う。









妓「お前ら違うなぁ。今まで殺してきた奴らたちと違う。選ばれた才能だなぁ。妬ましいなあ。一刻も早く死んでもらいてぇなぁ。」






宇「……才能？ハッ、俺に才能なんてもんがあるように見えるか？

俺程度でそう見えるならテメェの人生幸せだな。」









宇髄さんは私の事を降ろす。そして血の流れた額を拭いもせず口角をあげた。









宇「俺が選ばれてる？ふざけんじゃねぇ。俺もコイツもただの一人の人間に過ぎねぇ。砂糖の礫みてぇに呆気なく潰れて消えちまう。




俺の手の平から今までどれだけの命が零れたと思ってんだ！」









宇「(______そう、俺は煉獄のようにはできねぇ。)」

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