【鬼滅の刃】新人看守は美人で鬼殺隊からも愛されてます。其ノ弐

第七十三話 ページ28

「_________……う…」









揺れている感覚がし、目を覚ます。身体中が痛い。目線を動かすと半々羽織が見えた。




…背負われている？









？？「気がついたか。」


「(……貴方は…)」









声が出ない。すると私の事を背負っている男性が「無理に話さなくていい」と言う。









？？「肺が傷ついている。呼吸するのもやっとだろう。」



「れん…ごく、さんは……」




？？「無事だ。それよりもお前の方が重傷なんだ。…今は眠っていろ。」









嗚呼、助かったのだ。再び目を閉じる。









「(やっと一安心ですね…)」









＊＊＊






_________……それから一週間後。私はその内二日間丸々寝ていたらしい。




胡蝶さんは凄い生命力だと言い、「普通の人間なら死んでますよ」と笑ってもいた。


……私って普通の人間じゃないんですかね？









それからひとつ、また変わった事が。









冨「A、具合はどうだ。」




「冨岡さん…また来てくれたんですか？」









扉から顔を覗かせるのは水柱である冨岡さん。胡蝶さん曰く、私が寝ていた二日間、


任務があったにも関わらず、よく様子を見に来てくれていたらしい。









「わざわざすみません。傷の方も、随分良くなっていますよ。」




冨「そうか。」









そう言って沈黙が訪れる。いつもこんな感じだ。





まぁ、そう言う時に限って…

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