第五十六話 ページ11
「(_________……弱りましたねぇ…)」
煉獄さんが姿を消してから数分。広い剣道場には私と二匹の鴉。
特にすることもなく、部屋に大きく掲げられた額の中に書かれている"心得"の内容を読んでいた。
??「あの…すみません。」
「?」
煉獄さん、とは違う声。幼い。後ろを振り向けば髪をひとつに纏めた少年の姿。それこそ煉獄さんの姿にそっくりだ。
千「Aさん…ですよね?初めまして、煉獄杏寿郎の弟の千寿郎と申します。」
「…嗚呼、初めまして。月影と申します。お見知りおきを。」
千「兄から話は伺っています。少し時間がかかるみたいですし、これ、良ければ。」
そう言ってお盆に乗ったお茶と小さなお菓子を掲げた。お茶菓子は桜の形をしている。
「……」
千「…あ、若しかして甘いの苦手でした…?」
「いえ、寧ろ好きです。」
即答すれば彼は安心したように「良かった」と朗らかに笑った。
***
千「_________……Aさんは兄上の継子なんですか?」
剣道場の縁側に座り、そんな事を聞かれお茶を吹き出しそうになる。コホンッ、と小さく咳き込んだ。
千「だ、大丈夫ですか?」
「ええ…その、継子になれとは言われているんですが…私にはあまりにも実力不足ですから。
……それになった所で…」
千「……?」
最後の台詞を小さく呟く。多分聞こえてはいないだろう。
「(嗚呼、私では期待に答えられない。)」
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こはね - 今日から俺はのも見てみたい、です! (2021年10月11日 9時) (レス) @page30 id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)
つるぎ - 更新ありがとうございます!何度読んでも面白い作品ですね!! (2019年11月17日 10時) (レス) id: 07b8e63db3 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - つるぎさん» コメントありがとうございます!そういって貰えると嬉しいです!更新頑張ります! (2019年10月20日 20時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
グロリアス(プロフ) - 鬼舞辻無惨さん» コメントありがとうございます!ってまさか無惨様…!?あ、ありがとうございます…! (2019年10月20日 20時) (レス) id: d08f55f347 (このIDを非表示/違反報告)
つるぎ - 最初から読ませてもらいました。とても面白かったです!!ナンバカのほうも宜しくお願いします!!楽しみにしてますね! (2019年10月20日 20時) (レス) id: 07b8e63db3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:グロリアス | 作成日時:2019年9月4日 20時