第二十七章 ページ30
極道*
「父さん」
樹が俺を呼ぶ。
俺はデスクワークから顔をあげ、「何だ」と聞いた。
樹は「何だじゃないよ」とこちらを睨む。
「母さん。
まだ帰ってこないの」
パーティから三日。
家にAの姿はない。
俺がメールするより早くAがメールを送ってくるので、心配という心配はしていないが。
「嗚呼、向こうの大人どもと仲良くやってるらしい」
「俺、母さんのイタリアン食べたくなってきた」
「無茶言うな」
俺は料理ができるとは言っても、それは日本料理の範疇だ。
作れたとしてもデザート系くらい。
とんとん、と資料の束を纏めてクリップで止めていると、樹はふとキッチンの方を向いた。
「……母さん、椿さんに惚れちゃったとか？」
「それは無い！」
がたん、思わず立ち上がり、こう叫んでいた。
初めて聞く俺の大声に樹は驚いたように目を丸くしている。
「……いや、悪い。
それは無いだろ、それは……」
「……父さん。
母さんが好きすぎて忘れてるかもしれないけど、……母さんも男だよ」
「分かっている……っ」
すとん、と勢いよく椅子に座る。
ふらり、眩暈がする。
「今までありがとうございました、極道さん」
「……いや、無いだろ」
雑念を振り払うように頭を横に振り、額を抑える。
あの言葉を現実にしてはならない。
絶対に。
「……母さんは、ちゃんと近いうちに帰ってくるから安心しろ」
ここまで安心できない次期頭の言葉は、先にも後にもなかっただろうに。
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空弥(プロフ) - 木の実☆（このみ☆）さん» 椿お嬢様あああああ(便乗)彼女はホントはいい子ですはい……。ありがとうございます！三弾、更新いたしましたので、今後ともよろしくお願いします。 (2018年10月27日 20時) (
レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
空弥(プロフ) - アカツキ@鞠さん» ありがとん(ﾊｧﾄ)((某は三弾書いたでb (2018年10月27日 20時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
空弥(プロフ) - シェエラさん» ありがとうございます！ウルウルしてくださったんですか!？ほわあああ、嬉しい……。三弾、更新いたしましたので、今後ともよろしくお願いします。 (2018年10月27日 20時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
空弥(プロフ) - メロン大好き星人さん» ありがとうございます！私としても、書いてて面白い回でした。三弾、更新いたしましたので、今後ともよろしくお願いします。 (2018年10月27日 20時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
空弥(プロフ) - 桔梗さん» ありがとうございます！こんな作品を楽しみにしてくださるなんて……、嬉しい限りです。三弾、更新いたしましたので、今後ともよろしくお願いします。 (2018年10月27日 20時) (レス) id: 87c9fca00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空弥 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/karaichi2422/
作成日時：2018年9月24日 15時
